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80%『ボーダーランズ』なFPS『Star Warfare: Black down』ストアから削除へ…。パクリすぎアウトか?

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『Star Warfare: Black Down』(以下、SWBD)は西部劇調の惑星を舞台に、クエストをこなしながらキャラクターをレベルアップ、装備を強化していくFPS+RPG。
スマホのゲームとしてはグラフィックも良好で操作も軽快、内容も面白かったのだが本日予告もなしにAppStore・Google Play双方から削除されてしまった。
理由は明かされていない。
が、このゲームを触ったプレイヤーはみんなこう思っている。
「ああ、人気FPS『ボーダーランズ』を露骨にパクり過ぎ訴えられたんだな」と。
では実際、どの程度パクっているのだろうか?
ゲーム内容を見ていこう。
FPS+RPGというゲームで、ディアブロのようなランダム生成の装備や、4タイプのキャラクターから操作キャラを選び、レベルアップによるキャラクターの成長・スキルの習得ができるFPS。
オンラインでは4人までの協力プレイができる。

対するSWBDは…。
スタート時に4タイプのキャラクターから操作キャラを選ぶ。
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FPSにRPGの要素が取り入れられており、敵を倒してランダム生成の装備を手に入れることができる。
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レベルアップしてスキルを強化していくRPG的な成長要素も取り入れられている。
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メニュー画面もiOSに最適化しているが、似せられるところはしっかり似せている。
スキル画面は本家『ボーダーランズ』(下画像)のスキル画面とそっくりだ。
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そして、オンラインで最大4人までの協力プレイが可能。
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はい、どう見てもアウトです。

ただ、似たゲームだとしてもiPhone向けにきっちり噛み砕かれているなら、似ている違うゲームとして価値は十分にあると思っている。
タッチパネル操作に家庭用ゲームを翻訳する作業を経たゲームは、概して「似ている別のゲーム」になり、オリジナルとは異なるものになることが多い。
だから、ゲームロフトのゲームはギリギリ…セーフ、だと思っている。

しかし、SWBDのパクリはこれだけにとどまらない。
ゲーム内容のみならず、グラフィックのテイストまで同じ。
まず、こちらが本家『ボーダーランズ』。
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そして、こちらがSWBD。
性能に合わせてスケールダウンされているものの、使われているオブジェクトやそのトーンがかなり似ているのがお分かりいただけるだろう。
西部劇調の舞台から、コミック風の表現スタイルまで、見事に『ボーダーランズ』を踏襲している。
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さらに、アウトなのが効果音。
アイテムを拾う音がメタルギアソリッドの回復音…。
単なるコンセプトのパクリにとどまらず、音声を他のゲームからパクってきている可能性が高い。
ちなみに、中国や韓国のメーカーは「音声ならパクってもわかりづらい」と思ってか、よく他のゲームからそのまま持ってくることがある。
で、確認してみるとやっぱり中国のメーカーのようだ。

当たり判定が怪しかったり、ジャンプができないなど簡略化されているが全体的な印象として80%ぐらい『ボーダーランズ』。
残りの20%もどこからパクってきたのか、という内容。
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パクリの基準は人それぞれだが、色々とプレイしてみた末、パクリすぎアウトでゲームキャストでは取り扱わないことに決めた(とは言え、新作ゲーム情報では紹介してしまっているが…)。
最初に書いたとおりアプリ削除の理由は明かされていないが、「訴えられた」と自分も推測している。それぐらいアウトだった。

今まで怪しい中国メーカー(ちゃんとした中国メーカーと区別するために怪しい中国メーカー、と書いておく)といえば質の低いクローンゲームを作るところだった。
だから「ああ、質が低いゲームだな」と笑ってすませられていたが、中国系のメーカーも技術力をつけ、質の高いゲームを出せるようになった。

このSWBDも削除された今だから話題にしているけども、今回は家庭用ゲームをしっかりとiPhone用に落としこんでしまったのだからパクリ以上だ。
普通に大手メディアで大々的に紹介されていたらヒットしていた可能性は高い。

AppStoreのパクリ問題は今に始まったことではないが、ここに技術力が十分にある上で手段も選ばないメーカーが出てきたことでより混沌をより深めつつあるように見える。

動画: