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ゲーセンなのに基本無料!『ぷよぷよクエスト アーケード』はゲーセンを救うか?


セガの『ぷよぷよクエスト アーケード』は、基本無料のアーケードゲーム。
まさか、ゲームセンターで基本無料ゲームが出てくるとは。

しかもこの『ぷよぷよクエスト』はiPhoneでもリリース予定がある。
これをプレイすればまだ謎に包まれた『ぷよぷよクエスト』のスマホ版の姿が見えてくるかもしれない。
ということで、セガのゲームセンターで行なっているロケテスト(限定テスト版)でプレイしてきた。 ということでやってきたのは秋葉原のクラブセガ。
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2階に上がると…平日にもかかわらず全台埋まっている。
さすが新作!
ゲームを遊ぶために、少し待つ覚悟が必要そうだ。
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プレイ時はAimeカード(データ記録用のカード)が必要だが、データ記録をしないで体験プレイも可能。
最初に4人のぷよぷよキャラクターから主役を1人を選ぶ。
もー、これ以上ないぐらいポップな絵。
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▲この手の絵柄はあまりないので、今までプレイしていない人もやりそう。

続いて、マップからクエストを選んでゲーム開始。
クエストをプレイするには“げんき”を消費する必要があり、これが基本無料ゲームにおける“スタミナ”扱い。
スタミナは3分に1点、もしくはワンコインで100回復する。
なお、最初のクエストでは“げんき”を40消費した。
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続いて4人のキャラクターカードで敵と戦うパーティーをデッキ編成する。
このとき、キャラクターにはお供のキャラクターを設定することができ、お供キャラクター次第で能力が増減する。
単純なキャラクターの攻撃力などだけでなく、特殊能力が良いキャラクターも重宝されそうな面白い仕様だ。
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デッキ編成が終わるとマッチング。
『ぷよぷよクエスト』では全国のゲームセンターにいる4人のプレイヤーと同時にプレイして、モンスターを倒すのだ。
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パズルは『ぷよぷよ』を利用した新しいパズル。
同じ色のぷよが4つ集まると消えるのは『ぷよぷよ』と同じだが、ぷよは上から落ちてくるのではなく、指でタッチしてパズドラと同じように上下左右のぷよと入れ替えながら移動させることができる。
制限時間中は何度でも入れ替えができるが、4つ以上同じカラーが揃った時点で連鎖を開始するので、連鎖を崩さないように上手に移動させるのがゲームのキモか。
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パズドラと同じようにキャラクターには色があり、色には強弱関係があり、消した色と同じ属性のキャラクターが、連鎖数に応じた攻撃力で敵を攻撃してバトルが進む。

ゲーム中は1回だけ、主役に応じた必殺技が使える。
これは複数のプレイヤーで同時発動するほど効果が増すので、ここぞという時の連携が重要になりそうだ。
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全ての敵を倒すとステージクリア。
敵が落とした羽からモンスターが出てくる。
『ドラゴンコインズ』のようにステージごとのコンプボーナスもあり。
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さらに、最高連鎖やクリアターン、きょうりょく(協力技を出したかどうかで決まるようだ)に応じてクリアランクが評価され、ランクに応じてクエストのクリア度が増加していく。
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基本無料ということでガチャが存在し、神殿で友情ガチャ、レアガチャが回せる。
レアガチャはスペシャルスター5つで回すことができ、スペシャルスターはロケテ期間中はゲームセンターに行けば3つ手に入るとか。
ただし、ロケテストではスペシャルスターの入手方法は毎日ゲーセンに通うこと以外は無さそうだった。
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ということで、基本システムはパズルをぷよぷよに置き換えたパズドラ。
ほとんど普通にスマホでできる内容なので、スマホ版もおそらくほぼ同じ内容のゲームではないだろうか。
謎に包まれたスマホ版の正体はあっさりと推測されてしまった。

では、もう1つ、この『ぷよぷよクエスト』はゲームセンターの救世主になれるのだろうか?

現段階で言えば、デッキ編成や強化に時間制限があったり(お供という複雑な要素があるのに)、わざわざゲームセンターに行かなければならないということで、リアルタイムで他のプレイヤーと遊べるというのを別にすれば、スマホのゲームに負けている部分が多い。
あくまでロケテストなので今後改良が入り、そこそこ楽しくなったと仮定して考えよう。

ゲームセンターにいりびたるプレイヤーが待ち時間中などにプレイさせ、基本無料で取り込み、なんとなく毎日プレイさせることで、結果的にゲームセンター離れを防ぐ効果があるかもしれないが、それでは現状維持だ。

しかし、セガネットワークスがリリース予定のスマホ版『ぷよぷよQUEST』と連動したら…?
で、レアガチャを引くためのスペシャルスターがゲームセンターに立ち寄ることで毎日もらえたら…?
あくまで仮説だけども、学生などがゲームセンターに寄り道する理由はできる。
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▲ゲーセンに通うとレアガチャが回せるとか、結構すごいと思う。

また、スマホでパーティー編成して、ゲームセンターではオンラインを生かした特別なゲームが出来れば欠点は補えるし、独自の面白さを出していけるかもしれない。
これなら結構ありな気もする。

ただ、自分が大きいと思っているのは逆のパターンだ。
このゲームを通じてスマホ版の『ぷよぷよクエスト』をアーケードに立ち寄る人々にプレイさせることができる。これだ。
例えば、UFOキャッチャーをプレイしにきたカップルが「無料ゲームですよ!」で入り、「スマホでも遊べますから」と言われたら、無料で手に入れたキャラを使うためにスマホ版を遊び始めるかもしれない。
その結果、セガの客が増える。
アーケードによりつくよりも、このパターンのほうが大きいし、収益も上がりそうだ。

とは言え、現段階では全ては予想。
寂れつつあるゲームセンターを、このセガの実験が救うのか?
製品版と今後の展開の発表を見守りたい。

なお、『ぷよぷよクエスト アーケード』は、3月28日~4月7日まで、池袋ギーゴ・クラブセガ秋葉原新館・セガ ワールド トレッサ横浜の三ヶ所でプレイすることができる。
気になる人は試しに行ってみよう。

関連リンク:
ぷよぷよクエスト アーケード公式