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レビュー:アホ毛ちゃんばら アホ毛で戦う不思議な世界観のアホゲー。

アホ毛ちゃんばら 体験無料 iPhone/iPadの両方に対応
課金:ステージアンロック(250円)、アイテム(なくてもクリア可)
開発:M2
評価:
2.5(価格通りに楽しめる)
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アホなコンセプトに世界観、ネタが散りばめられた文章
大攻撃が決まったとき気持イイ。
コミカルな音楽。
ゲームに説明不足な箇所がある
ゲームがシンプル過ぎて後半単調に感じる
アニメやギャルゲーのキャラクターの特徴である頭から跳ねている毛。
通称“アホ毛”。
そのアホ毛でバトルする、世にもアホなゲームが、3DSの『スペースハリアー』などの移植を手がけた職人集団M2からリリースされた。

ディレクターに『バトルガレッガ』やケイブシューで音楽を担当した並木学さん、キャラクターデザインに『ラグナロク バトルオフライン』などのフラッシュで有名な南向春風さんを採用したということで、渡辺製作所(PCでハイクオリティ同人ソフトを出していたサークル)を 知る世代にはたまらない豪華スタッフ。

いざ出てみると…。
期待に違わぬアホなノリ。
「われらアホ毛はしょせんいくさの道具にすぎん。」
…こんなのだれも戦に使わんわ!
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倒した敵のアホ毛を見たり触ったりできる“アホ毛学習帳”もところどころにパンチの強いネタが散りばめられていて、期待通りの仕上がりだ。
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▲ズッとも…!

ゲームは個性豊かなアホ毛をもつ敵を、1対1のバトルで倒していくアクションゲーム。
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画面に指をおいてホールドするとスタミナゲージが減り、アホ毛にエネルギーがチャージされていく。
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そして、指を離すと攻撃。
ヒットすると「ばちーんっ!」という気持ちのいい音共にヒットストップ演出(攻撃があたった瞬間に攻撃の重みを表現する演出)が入って超爽快。
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で、敵の攻撃が来たときは後ろに指を引くことで回避可能。
指を離さないでいればずっと回避態勢でいられるが、回避中はスタミナが減っていくので永遠に回避することは出来ない。
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▲わかりづらいけども、避けてる。

で、敵の攻撃を避けるとチャンス到来。
敵のアホ毛が地面に刺さって、その間回避行動ができなくなるのだ。
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▲こちらの攻撃が回避されると逆にピンチだから注意だ。

敵が避けられない状態の時に攻撃を入れると相手は気絶状態になって、強力なため攻撃を決めることができるようになる。
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これはプレイヤーも同じで、攻撃を回避されれば隙ができるし、隙に攻撃を食らうと気絶する。
さらに、スタミナが切れても行動不能となり、連打で復活するまでは隙だらけに。
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基本的なルールはこれだけ。
指一本で操作でき、スタミナを上手に使いながら、敵をアホ毛で「ばちーん!」と倒していく爽快アクションに仕上がっている。
どんどん戦って、ボスを倒してアホ毛を抜いていこう。
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▲ボスを倒すとアホ毛を抜きタイム。抜いた時の音が気持イイ。

最初にプレイして驚いたのは昨今のスマホゲームとは異なり、最低限の説明だけで放り出されること。
全体として、超反応が多い敵をパターンにはめて倒す昔のファミコンやアーケードのゲームっぽい手触りになっており、そのパターンを見切ったり、ゲームのルールを自分で探って攻略する内容になっている。
これはこれで面白いのだが、昨今の情勢を考えると

「おいおい、今時これは受けないよ…」

と思わざるを得ない。
が、ディレクターにインタビューしたところ、そういったゲームを意図して作っており、このゲームのコードネームProject ACは「アーケード」という意味もあるとのこと。
そう考えると、これはこれでありか。
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ゲームはステージ1が無料で、残りの5ステージが250円でアンロック。
さらに、ステージ開始時にショップで特別強力なアイテムを購入可能。
ただし、アイテムはなくても普通にクリアできる。
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▲ゲイングランドネタが仕込まれていたりする。

昔のアーケード世代に向けられた実質250円の買い切りアプリといった構成で、それに南向春風さんのイラストと、マッチした世界観がついてくると考えると、250円という価格は十分あり。

所々粗があり、特にシステムがシンプルだけに単調になりがちというのが気になるがが、十分楽しめるものに仕上がっている。
古ゲーマー、南向春風さんなどのキーワードにピンときたゲーマーにはおすすめだ。

アプリリンク:
アホ毛ちゃんばら 体験無料 iPhone/iPadの両方に対応

関連リンク:
これぞアホ毛ー。『アホ毛ちゃんばら』に込められたメッセージとは?ディレクター並木学氏インタビュー。
「忘れられないアホ毛がある」―― 伝説のデザイナー・南向春風氏に「アホ毛ちゃんばら」の原点を聞いた(ITMEDIA)

動画: