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レビュー:メガミリオン オリジナリティもあるドミニオン系カードゲームが登場

メガミリオン 400円
課金:追加カード200円〜、全部セットで3000円
開発:TRICREST INC.
評価:
2.5(価格通りに楽しめる)
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ドミニオンの猿真似ではないカードゲーム
デッキ構築系として普通に遊べるカードゲームとして成立している
用語がわかりづらく、表記が不統一
上記により、ルールが把握しづらい。
場に積まれているカードを順番に取得してカードデッキをつくりながら対戦する“デッキビルド型”とよばれるカードゲームが手軽に楽しめる、完全国産ゲームが登場。
一見、ソーシャルゲームっぽく見えたので見過ごしそうになったが、プレイしてみると面白い内容だったので紹介したい。

このゲームは自分の操作する女神のレベルを上げ、他のプレイヤーより早く3レベルに到達することが目的の対戦カードゲーム。
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ゲーム画面はざっと説明すると下図のようになる。
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場札(使徒)には使用した時の特殊能力、取得時に必要な“消費”魂、手札から使用するときに必要な“神力”の値が定められており、詳細はカードをタッチすればいつでも確認できる。
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毎ターン、プレイヤーには毎回5枚の手札が配られ、神力が最大まで回復する。
で、まずは“神力”の値を消費して手札をつかう。
これは神力がある限り行える。
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手札を使い終わると、魂を消費して場札を取り(召喚する)、自分の捨て札に加える手順へ。
山札がなくなると再び捨て札がシャッフルされて山札になり、とったカードが使えるようになるという寸法だ。
とったカードによって将来の手札が変化しできることが変わってくるので、注意深く取っていこう。
なお、場札を取るのは手番1回に付き1回だけ(カードの効果で増えることもある)なので要注意。
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▲今度は場札をアクションエリアにドラッグする。

それが終わると、覚醒値を増やしてレベルアップを行う手順へ。
覚醒値は手札にある“禊地”の点数だけ増加する。
禊地カード自体は手札にあってもなにも役に立たないのだが、女神のレベルを上げるためには必須で、このレベルがゲームの展開上で非常に重要。

まず、女神のレベル2になると神力の最大値が上がって強烈なコンボを仕掛けることができるようになり、また1ターンに1回女神ごとに異なる“奇跡”という能力を使うことも可能になる。
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▲左が1LV、右が2LV。神力が2倍ぐらい違う。

さらに2レベルから3レベルになるとゲームの勝者になる。
そして、ゲームに勝利するとゲーム内通貨の“G”が手に入り、これを使用して新しい女神や、場札に出てくる使徒を購入可能(課金専用の物もある)。
初期状態でもオンライン対戦に制限はなく、十分に遊べ、そこそこプレイできるので定価350円の価値は十分あると思う。
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全体として女神というキャラクターを使って元祖であるドミニオンと差別化に成功しており、ゲームとしてもちゃんと楽しめ、単なるコピー品という形にはなっていない。
ストーリーモード、CPU対戦、さらにGamecenterを通じてのリアルタイムオンライン対戦と基本的なモードは揃っており、十分楽しめる。
カードゲーム好きならば遊んでみて損はない内容。

ただ、難点は圧倒的なわかりづらさ。
独特の用語もそうだし、課金で購入するにしてもセットパックにも内容の説明がない。
また、ゲーム内では“G”と言う名前の通貨が、カードの購入画面では“P”と表記されていたりと、表記も不統一。
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▲2500円、でも内容はわからない…買えるか!

テンポもよく、ゲームもきっちり楽しめるので評価は3.0としたかったが、わかりづら過ぎるマイナス点を考慮して2.5としておく。
なお、リリースセールで基本セットが無料となっているそうなので、カードゲーム好きが試してみるぶんにはいいだろう。
…本当に1ヶ月したら350円になるのかなぁ。

アプリリンク:
メガミリオン(itunes) 350円


ちょこっと攻略:
下記に用語を説明する。
カードゲーム経験者なら、だいたい下記がわかっていればゲームはできるだろう。

臨戦状態…手札にあるカード
待機状態…山札にあるカード
消耗状態…捨て札になっているカード、消耗する…などの表記は捨て札にするということ
覚醒値…女神の経験値
魂…場札から捨て札にカードを取るために消費するポイント。カードには“消費”という名前で表記されている。
使徒…特殊な効果を持ったカード。使用には神力が必要。
神力…手札から使徒カードを使う時に消費するポイント。