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レビュー:解放少女 太く短くぎっちり詰まった爽快3Dシューティング

解放少女(Ver1.0) 600円 iPhone/iPadの両方に対応
課金:なし
開発:Level 5
評価:3.0(面白い)
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フルボイス、豪華アニメーション
3Dだけどわかりづらくない操作感と画面
プレイヤーが上達するほどに爽快で派手な演出
やりこまない人には単に短いゲームになってしまうかも
3DSで発売された3Dシューティングの移植作。
舞台は今から100年後、大国に支配された日本。
亡くなった初代新日本大統領の娘、翔子は父の後をつぎ、解放機カムイで日本を救うべく戦う。
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まずはオープニングのアニメーションから豪華。
ゲームの背景はナゾだらけながらも、入り口の豪華さでワクワクする。
さすが、ゲーム機のゲーム。
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ゲーム内容としては、ミッションにしたがって中ボスの“小型クサビ”を破壊していくと、最終的に大ボスの“大型クサビ”が出現し、これを破壊するとステージクリアの3Dシューティング。
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カムイは“シールドバレット”とオプションを引き連れており、これを攻防に活躍させるのがこのゲームの醍醐味。
シールドバレットは文字通りシールドとなって自機を守るが、画面内にいる敵をタッチしてロックオンし、指を離したときは攻撃のために飛び出し、その間カムイは無防備になってしまうのだ。
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▲2面からは押しっぱなしで出るレーザーも使用可能

無防備になっている間に攻撃を受けるとシールドバレットがなくなり、その状態で攻撃を受けるとカムイがダメージを受け、最後には倒れてしまう。
シールドバレットは時間で回復するが、回復するまでは当然攻撃もできないので回避に専念することになる。
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じゃあ、ちまちまタイミングを見て攻撃するといいかというとそうでもなく、敵を倒して“チェイン”を決めていくと得点も上げやすくなる。
上達して華麗に敵の攻撃を回避し、攻撃をバシバシ叩きこむとより爽快に楽しめるわけだ。
このあたりは昔ながらのアーケードっぽいゲームの楽しさがしっかり根付いている。
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また、画面中央下の刀ゲージがたまっていれば範囲攻撃(いわゆるボム的な…)の刀を使うこともできる。
特にダメージを受けた時に型なゲージがたまっていると超必殺技が発動し、これまた爽快で楽しい。
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▲画面をスワイプして切りまくれる。

カムイの移動操作はバーチャルスティック移動で、通常時は360度自由移動だが、水平移動ボタンをONにすることで左右の水平移動することができる。
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▲右側にボタンを配置できるオプションも欲しかった。

難点としては、水平移動ボタンがスティックと同じ方向にあるので、移動しながら水平移動に移行するのが少し面倒だったり、時間をかけてプレイした方がスコアが伸びるのが面倒ということぐらいだろうか(その代わりにタイムアタックもあるが)。
ただ、やり込むほどにお手軽爽快になって楽しいので大きくは気にならない。

ゲーム画面も3DSからそのままというわけではなく、Retina対応にバージョンアップ。
「とりあえず移植して、粗くてもいいだろう」といういい加減な感じではない。
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演出も派手で気持ちよく、先に書いたとおり上達するほどに爽快でプレイしていることが楽しい。
特に“クサビ”を破壊した時に周囲が巻き込まれて連鎖的に爆発するさまは見た目にもド派手。
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▲敵を倒さずに激しい攻撃をかいくぐり、全てクサビの爆発で巻き込むと…超爽快。

ステージのボスを倒した時の“特攻”の音と演出もラスト感のある演出でやっぱりいい。
このサービス精神こそがゲーム機のゲーム。
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クリアまでは簡単なので誰でも楽しめるし、やり込もむほどに爽快になる。
iPhoneのカジュアルゲームや無料ゲームにありがちな「とりあえず遊べるゲーム」ではなく、「短いけれども豪華でギュっと詰まったゲーム」になっているので、3Dシューティングが好きならば必携の1本。

プレイ感覚としては、フライトコンバットではなくアクションシューティングに近いので、TPS好きのプレイヤーも楽しめるだろう。

なお、プレイするならばオプションで画面サイズ「オリジナル」にするのがオススメ。
フルにすると引き伸ばされてぼやけた感じになってしまう。

アプリリンク:
解放少女(Ver1.0) 600円 iPhone/iPadの両方に対応

動画: