『森川空のルール・再』が豪華なのに泥臭くて暖かい。:iPhoneゲーマーな日々55
- プレイ記
- 2013年02月23日
- タグ
- その他|
- トシ|
- iPhoneゲーマーな日々|
- 森川空のルール・再|

AppStoreにノベルアプリは大量にあるけども、最もAppStoreドリーム的なものを体現している開発者はどこか?
と言われると大学生サークル“超水道”だと思う。
元々はコミックマーケットでノベルをリリースしていたが、AppStoreで同じ物をリリースしたところダウンロード数が一気に伸び、出版社にアプリが見初められて本でデビュー。
大儲け…までは行っていないようだが、AppStoreからデビューというのは他に聞かない。
で、そんな超水道のデビュー作『森川空のルール』が、今回リニューアルしてリリースされたので紹介したい。
学生の、爽やかで共感しやすい青春ノベルで、ラノベ的なキャラクター表現や鼻につく萌え表現はない。
萌えの欠片も感じないイラスト、電車の中で恥ずかしげもなく読める縦書小説。
これが、初代『森川空のルール』。

▲旧・森川空のルール。
いわゆるギャルゲーっぽいものが苦手な自分が、楽しく読めた数少ないノベルアプリ。
個人的には今でも十分通用する内容だと思っているが、初期の作品ということで作者には手を加えてみたいところがあったらしい。
リリースされてから約2年で培ってきた技術を生かしてリニューアルしたのが今回の作品だ。
世界は縦書のノベルだったのに対して、今回はイラストの点数を増やし、横画面で楽しむビジュアルノベル風に変更された。

自分は旧版が大好きだったので、「色々代わって自分の好きだったアプリではなくなってしまうのではないか」という心配がリリース前からあったが、プレイしてみると印象は思いのほか良かった。
横画面になって、画面が豊富なイラストでイメージの押しつけというよりも、常に上にテキストが表示され、微妙にぼかした感じになっている風景はアニメ絵にはない暖かさ。
イラストは増えて豪華になっているのに、素朴さが強調されている。

手書き絵を工夫してアニメーションさせているオープニングも、やはり同じだ。
女の子のキャラクターがひたすら出てくるギャルゲーや、純粋にアニメの動画と比べて不器用な感じが、泥臭くて温かい。

その上に、学生の頃を思い出す青春ノベルが乗っかってくるので、「こうかは ばつぐん だ!」という感じ。
前作と内容は同じなのに、ふたたび温かい気分で読み終えることができた。

▲ガラケー主流の時代、というのも自分が懐かしく読めた理由かも
ボリューム的にも1時間程度で読み終えられる内容で、青春系のさわやかなお話しをサッと楽しむことができるので、気になったら試してみてほしい。
アプリリンク:
森川空のルール・再(itunes) 無料
関連リンク:
'99〜恐怖の大王と放課後の女神〜がついにリリースされました。
-
コメント(0)
- Tweet