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『Temple Run 2』を巡る探求〜失われた面白さを求めて〜:iPhoneゲーマーな日々

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自分ことゲームキャストトシはTmeple Run系ゲームマニア。
本家は言うに及ばず、パチモノ系ゲームを特集すること2回、そして記事に出ている数の3倍はTemple Run系ゲームをプレイしている。
当然『Temple Run 2』もリリース日にプレイし、そのときの感想は…「なんだよ、このつまんない続編は!」であった。
なぜ、こうなったのか。
これは、『Temple Run 2』をレビューするまでの記録である。
最初に『Temple Run 2』をプレイしたとき、初代よりもかなり物足りなく感じてしまった。
もちろん、良いところはたくさんある。
ロープやトロッコの演出が追加されているし、グラフィックはきれいになった。
視点や演出、細かい点が改良されて全体としてすこしずつ良くなった。
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▲ロープいいよね。

しかし、どう考えても画面の配色は見づらいし、そのせいで坂で視界が開けた瞬間に事故死しやすい。
トラップがとっさには避けられない配置であったり、トロッコのカーブのあとのトラップも理不尽と感じるほど厳しい時がある。

また、色と地形に目立った特徴がないからプレイしていて進行した感じがしない(場面が変わった気がしない)し、何よりもスピード感がない。
システム的な理不尽はなくなったけども、ステージの配置やプレイ中の“進んでいる感”がなくなってしまったのだ。

もしかして、記憶の中の『Temple Run』が美化されているのだろうか。
その可能性もある。
久々に初代をプレイしてみた。
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その結果、だいたいの点については感じた通りとおりということがわかった。
ただ、一番重要な“スピード感”は初代も2も同じ。
これまで『Temple Run』の派生ゲームをプレイしまくったせいで、感覚が狂ったのだろうか。

そこで、今度はさまざまな“Temple Run系”ゲームを試してみた。
さまざまな背景を駆け抜ける『Agent Run』か、それともダッシュがすごく速い『One Epic Knight』か。
もしかしたら『Pitfall』かもしれない。
いろいろ試してみたが、記憶の中にあるスピード感の正体はわからなかった。
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▲なんか違う。

あのスピード感がないと、気の抜けたコーラとまでいかなくてもなんとなくあの“ギリギリでフリックして逃げている感”が出ない。
このまま、『Temple Run 2』に2.5とか、凡庸な評価をつける事になってしまうのだろうか…。

レースゲームなどで、グラフィックが綺麗になったのに昔の作品よりスピード感がなくなることがある。
では、もしかしたら、昔の端末でプレイしてみたらグラフィックが端末に合わせてしょぼくなって、スピード感が復活したりしないだろうか?
祈るような思いでiPod touch 4G でプレイしてみた。

結果…なんとスピード感が復活!
いろいろ試してみたところ、自分の仮説はこうなった。
画面比率の問題で、iPhone5 でプレイした時『Temple Run』はスピード感がなくなる。

iPhone5の方が画面が縦に長い。
そして、背景がより遠くから迫ってくるようにみえる。
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しかし、iPhone4Sでは背景の終端(ゲーム内の距離では変わらないが)が物理的に画面手前に表示されるため、より目的地がより速いスピードで迫ってくるようにみえる。
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非常に僅かな差だけども、これが『Temple Run 2』をつまらなく感じさせていたのだ。
でも、根本では変わっていなかった。
前よりも操作や視点が親切になって、理不尽死が増えて、スピード感はそのまま。
うーん、差し引き微妙。

初代『Temple Run』はその後に続く色々なゲームを生み出し、ジャンルを作ってしまったすごいゲームだったけども、あまりにその子孫…というかパクリ系が進化しすぎた。
ステージの種類、しかけ、障害物の配置…いまではどれをとっても『Temple Run 2』を超えるものがあり、今や『Temple Run 2』は操作性が優れている(それだけでも十分すごいといえばすごいけども)“Temple Run系”の1つになってしまったようで、ちょっと残念だ。
あれだけヒットしたのだから、もっと豪華にしても良かったと思うのだけれど。

でも、これでようやく納得した自分は、これに気づいた後で自信を持ってレビューを書けた。

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