レビュー:ジェットセットラジオ 移植度は完璧!あとは操作性を乗り越えるだけ。
- アクション
- 2012年12月28日
- タグ
- ソフトレビュー|
- トシ|
- ジェットセットラジオ|
- JETSETRADIO|
ジェットセットラジオ JET SET RADIO (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
開発:セガ
評価:2.5(価格通りに楽しめる)

極めたプレイで味わえる連続トリックの爽快感
ストリート風の演出とBGM
移植度が高く、海外版の追加ステージあり
チュートリアルが不親切
操作が難しい
飛ばせないメッセージなどやり直しにストレスを感じる
架空都市“トーキョー”を舞台にモーター内蔵のスケートシューズで走行し、指定された場所でグラフィティ(落書き)を描いていくステージクリア型のゲーム。開発:セガ
評価:2.5(価格通りに楽しめる)







発売は2000年だが、骨太なスケートアクションに加え、ストリート系のテイストを全面にとりいれた演出・BGM、トゥーンレンダリング(3Dをマンガチックな輪郭で見せる技術)をマッチさせた世界観は今でも色褪せない。

▲BGMはラジオ局から受信しているという設定。
このゲームは日本のゲーマーの評価が高いのはもちろん、海外ゲームでもE3で2000年ベストクリティックアワード(最優秀ゲーム)を獲得し、世界的に評価が高いの名作。
それだけにこだわるプレイヤーが多いと思うが、ドリキャス版で最高評価の JET を全ステージでとった自分から見ても違和感は感じない高い移植度。
▲お馴染みのキャラクターたちもこの通り。
レールの上ならどこでも気持ちよく滑ることができ、極めると地上にほとんど足を付けずにスイスイ移動できる1種の超人感、ごきげんな音楽、全てが思い出のままに再現されている。
デ・ラ・ジェットセットラジオ(海外版)のベースで、追加ステージとミッションが加わってケータイに入れて運べる夢の完全版だ。

▲これが海外版ステージだ!
ただし、コントローラーでも難しいとされていたゲームを、バーチャルボタンなどでプレイするという難行を乗り越えることができるなら。
基本操作はアナログキー+ダッシュ・視点変更・ジャンプ・グラフィティの4ボタン。
移動がアナログキー、アナログキー+ダッシュで走る、“視点変更ボタン”でキャラクターに向かって正面に視点を変更する。

マップ上の赤い矢印の前でグラフィティボタンを押すと、落書きモードへ。
画面を矢印のとおりになぞって、グラフィティを描く。
コントローラーだとコレが簡単だったが、iPhoneでは大げさに指を動かさないといけないので結構大変。
また、指を早く動かしすぎると誤操作も起きるので、ある程度ゆっくりやる必要あり。

“視点変更”が最大の難所で、このゲームのカメラワークはお世辞にも良いとはいえず、それを“視点変更”で補いながら動きまわるのがこのゲームのプレイスタイル。
これを画面上のボタンでやるとなるとかなり難易度は高い。
が、そこを許容出来るならば持ち運び用のゲームとしては十分イケる。
と、ここまでは原作を知っている人向け。
新規プレイヤーにとっては操作性もそうだが、ゲーム自体のハードルも高いので注意して欲しい。
一応、説明書とチュートリアルは用意されているものの、「ライバルの動きをなぞって動け」などの家庭用ゲームでも突き放したタイプのチュートリアル。
やり直し時のテンポも良くないので、予備知識なく始めるとまずくじける。

▲これぞセガゲーという突き放しっぷり。
レールを滑りながらもグラフィティを描けたり、細かい必須テクニックが大量にあるものの、これも含めて「俺の背中を見て覚えろ」という徒弟制度のようなチュートリアル。
で、無事にクリアして隠しアイテムの“グラフィティソウル”を集めはじめると、「あのグラフィティソウルを取るにはどうするか?」というテクニックや道筋を考えて上達する流れは、親方から独立して開業する職人そのもの。
当時はこれでも普通ぐらいのチュートリアルだったのに、10年の時代の流れを感じてしまった。

▲今なら操作方法からタイミングまで表示されると思う。
10人チャレンジしたら7人は途中で投げる気がする。
ただ、それを乗り越えたらかなり面白いのも間違いない。
プレイできるかどうかで言うと、ギリギリプレイ可能な操作性といえる。
スケートで滑って、トリックを決めて、また滑って。
電柱から壁へ、壁から屋根へとアクロバティックに動けるようになると別世界の楽しさがあるので、チャレンジャーならやってみて欲しい。
コントローラー(iPhone?)を投げるようなストレスを感じつつ、超えた時にいつの間にか「俺ってすげー!」という爽快なプレイができるようになるはず。
評価は3.0も考えたが、最適化が充分でないことを考えて2.5で。
iPhone4S / iPod touch 5G / iPad2 以上の性能がないと辛い時があるのでそれも要注意。
(ゲームキャストトシ Ver1.1)
アプリリンク:
ジェットセットラジオ JET SET RADIO (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
動画:
コメント一覧 (14)
-
- 2012年12月28日 22:56
- 日本でのあまりの売れなさっぷりに
海外ゲーマーが大激怒したらしい
伝説のタイトルですねー。
-
- 2012年12月29日 00:09
- iPhone5でだけど、ドリキャス版よかロードが早いような気がする
-
- 2012年12月29日 00:51
- 国内では売れなかったよね‥
このソフトからトニーホークスに移行したよ。それからJSRFがリリースされ、またハマったけどやはり売れなかった。
-
- 2012年12月29日 00:56
- ▼1さん
間違い無く、今ゼロからプレイしていたらクソゲーの烙印を押していたかもしれません…。
▼2さん
そういうタイトル、多いらしいですね。
まあ、ゲーマーの数が違いますから。
▼3さん
間違い無く早いです。
ドリキャスは地獄のロード時間でしたねーw
▼4さん
なんというか、国内はネガティブキャンペーンにやられていた気がします。
なんだかんだで、ドリキャスの中では売れていた。
XBOXはもう、売れる理由がなかった…。
-
- 2012年12月29日 15:50
- いや、めちゃめちゃ面白いんだけど、、。 たしかに難しいけど、腑に落ちる難しさがある。
ステージデザインも練りこまれてるので何度でも遊べる。
-
- 2012年12月29日 17:03
- ▼6さん
超面白いですよ!
操作性を乗り越えれば。
点数は初めてやる人にむけてつけましたが、原作を知っていれば買ってしまっていいと思います。
これぞゲームって感じですよねー。
-
- 2012年12月29日 21:28
- そう、これぞゲームなんだよ。
死にゲー。目に見えるレベルや経験値が存在するわけでなく、トライしていくうちに自身のレベル、経験値が上がるという。
こういうゲームは今少ないよね。
シレンとかも好きだった。
ダークソウルとかが今の代表的な死にゲーなのかな。
-
- 2013年01月03日 15:28
- 操作性は確かに悪いですが、
トシさんのいうように、プレイ出来ないレベルの難易度を覚悟していたので、
意外とあっさりチュートリアルクリア出来て、肩透かしを食らいました。
一面だけで3回はリトライしましたが、「慣れ」でなんとかなるレベルに感じました。
まだ、思うようには動けないんですが、「慣れ」ると長く楽しめそうですね。
-
- 2013年01月03日 18:31
- ▼8さん
ダークソウルはそうでしょうね。
死にゲーというか、自分が悪い理屈がわかって死ねるゲームはいいです。
スキル重要。
▼9さん
ギリギリOKなレベルの操作だと思います。
最近の人にはNGが多いと思いますが…。
難易度が高くて操作が難しいってのは広くおすすめできませんが、気合があればぜひやってもらいたいゲームではありますね。
-
- 2013年02月12日 18:18
- このタイトルがやりたくてドリキャスを買った僕からすればJSRは最高!とくに下町風のなかを壁をばきばきやりながら、え?こんなこともできるの?まさかここは行けないよね?え、できるの?などとワクワクしながらやりました。いやー、なつかしい!
-
- 2013年02月12日 23:07
- ▼N9さん
思い出の中にJSRがあるならばだれでも楽しめると思いますよ!
移植度はバッチリですから!
懐かしさは生きてます。
-
- 2014年11月24日 19:21
-
AppstoreにJSRがない!どうなってるんだろう
-
- 2014年11月24日 21:34
- ジェットセットラジオはiOS8に対応できないため、ストアから消えました。
ドリキャスのコントローラが糞ななかでジェットセットラジオにハマったし、投げ出さずに頑張れとしか言えないです。
個人的には名作。
BGMもやはり素晴らしい。