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レビュー:Tentacles: Enter the Dolphin 触手でサクサク移動するのが気持ちいい良作

Tentacles: Enter the Dolphin(Ver1.0) 85円 + iPhone/iPadの両方に対応
課金:追加ステージ 85円
開発:Microsoft
評価:3.0(面白い)
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触手で移動するだけでも楽しい操作
独特の雰囲気とマッチした音楽
手軽だが、完全にやろうと思うと練習が必要な仕組み
グロテスクな雰囲気なので人を選ぶ
2011年のIGF(インディーズ・ゲーム・フェスティバル)でノミネートされていた『Tentacles: Enter the Dolphin』が、Microsoftから『テンタクル -燃えよドルフィン-』という名前で完全日本語化されてリリース。
触手を持った小さな生物【テンタクル(当ブログでの勝手な命名)】が、イルカの科学者【ドクタープラフ】の体内に入って制圧するという内容で、全体的にグロテスクな雰囲気ながらもタッチパネルで操作しやすくて、オリジナリティのあるアクションゲームに仕上がっている。
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▲口に入っていくテンタクル

ゲームの最大の特徴は3本の触手を使った移動。
テンタクルは3本の触手を壁に引っ掛けて移動するのだが、この操作感がかなり気持いい。
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▲ここから触手を伸ばして…。

プレイヤーがタッチした位置に触手が伸び、壁に引っかかると3本の触手の中間点まで本体が移動するしくみ。
直感的に動くことができ、プレイすればすぐ理解できるはず。
重ねて言うが、動きが軽快で「サクッ!」という音が気持ちいいので操作しているだけでも楽しい。
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▲こんな感じで移動。

このとき、触手がゴムのように「びょーん」と伸び、その反動で本体がブレるので移動は簡単でもその制御はそれなりに難しく、動く操作自体は簡単で楽しめるが、極めるには少し練習が必要な王道的面白さがある。
ドクター・プラフの体内には外的を排除する器官があり、テンタクルの本体である目玉部分がトゲなどに当たらないように移動していくアクションが基本。
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▲操作は手軽だけども、完璧に進むのは大変。

酸が後ろから追ってくる制限時間付きステージや、回転する床、電撃(なんで体内にそんなものがあるかはさておき…)などなど豊富な仕掛けがあって飽きない。
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▲後ろから酸が追ってくる(実質)タイム制限ステージ。

また、体内には赤血球のように外敵を排除する生物がおり、それらは4本目の攻撃用の触手で倒す。
敵の弱点である目玉を触手で攻撃すると倒せるが、ボスや目玉が守られている強力な敵もおり、テクニカルな操作を要求されることもある。
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▲ボスや大量の敵が一斉に出てくるエリアもあり、やりごたえは十分。

ステージは全40ステージで、1ステージあたりクリアまで2〜3分。
全体としてはボリュームはかなりのもの。
また、そこそこ難易度が高いが【イージーモード】が用意されているほか、チェックポイントが大量に用意されていてリトライは苦にならない。
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▲音楽含めちょっとグロテスク…。

ステージごとに評価があり、道中のオーブをすべて集め、1回も死亡せず、チャレンジ(特定区間をダメージを受けずにクリアしたり、制限時間内に通り抜けたりする課題)をクリアしていると最高評価になる仕組みだ。
ただし、これはあくまでやりこみ要素で、とりあえずステージをクリアすれば先には進める。
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追加購入要素は、犬に侵入する追加ステージで、新しい攻撃方法が追加される上に85円で16ステージと良心的。
少しグロテスクなグラフィックと音楽に引かないのであれば、アクションゲームとしてのできは良く、オリジナリティもあるので、ゲーマーにおすすめの1作だ。

Tentacles: Enter the Dolphinのダウンロード(itunes)

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