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レビュー:Bad Piggies 悪役ブタ達が大活躍!?Angry Birdsのスピンオフゲーム

Bad Piggies 100円 Ver1.0
Bad Piggies HD 300円
Ver1.0 iPad専用
課金:ヒント機能(ないと難しいと思う人もいるはず)
開発:Rovio
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
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積み木で作った乗り物が動いている様子が微笑ましい
 自分で乗り物を作ってそれが動く、珍しい物理パズル
物理パズルだが、動きが複雑なので人を選ぶ。
繰り返しが多いが、1ゲームで見ているだけの時間が長く飽きる
『Angry Birds』を出してから「Angry Birdsシリーズしか出していない」と言われ続けていた Rovio。
少し前に出た『Amazing Alex』もすでに人気だったゲームを買収しての再販売だったが、ついにオリジナル作品をリリースした。

今回はさんざんやられ続けていた『Angry Birds』のブタ達が主役。
卵を盗むための地図を探して移動する物理パズルだ。
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ステージが始まると、パーツとそれをおく白いマス目が表示されている。
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ここにパーツをドラッグし、乗り物をつくってブタを乗せる。
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そのままスタートボタンを押すと重力が働き始めてつくった乗り物が動き、無事ゴールに到達できればクリアとなる。
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乗り物のパーツにはジェット噴射・扇風機などプレイヤーが手動でオン・オフしてやるものがあり、スタート後に任意のタイミングでスイッチを切り替える事が可能(一部のパーツはオフには出来ない)。
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「パズルゲームの上で、自分が作ったおもちゃの乗り物が動く。」
多分、Rovioが目指していたものはそんな微笑ましいパズルなのだと思う。
たしかに、見た目にはそれが伝わってくる。

だが、実際にプレイするとこのゲームはかなり不親切。
このゲームは物理パズルとしてはかなり複雑で、乗り物の動きやそれぞれのパーツのダメージなど多くの要素に気を配らなければならないので万人向けとはいえない難易度。
にも関わらず、チュートリアルはなくあるのはヘルプの抽象的な説明の絵だけ。

世界中で売るにしても、どちらかというと複雑な物理パズルなのでちゃんとした説明が欲しいところ。
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▲言いたいことはなんとなくわかるけど…。

重さや位置、形を調節して乗り物の動きを修正したり、微妙な位置でスイッチを入れてパーツを作動させたりと、トライ&エラーの繰り返しが多いゲームだが、再チャレンジ時に乗り物の動きを見ているだけの待ち時間が長く、飽きてしまいやすい。
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▲長い坂をゆっくり下るまで見ているだけ、などの状況が多い

ほかにも、乗り物を作る作業画面ではステージ全体を見ることができない、1回のゲームでステージクリアの最大得点★3を手に入れられないステージがあるなど全体に作りが甘いように見受けられる。

言葉を使わずとも、微笑ましくて楽しいパズルを作ればみんなが遊んでくれる

そんな開発者の理想だけが先行して、ゲームはいまいちとは行かなくても人を選ぶ感じ。
元々、『Angry Birds』もそのまま『Crash the Castle』を真似たゲームだったし、Rovioはたまたまヒットを出しただけで、実際は完成度の高いオリジナルを作る能力はないのかもしれない。
少々辛口になってしまったが、『Angry Birds』のRovioがはじめて出すオリジナル作品と考えると期待はずれなだけで、普通程度には遊べるので評価は2.5(価格通り楽しめる)としたい。

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