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中華ゲーム『Jewel Dragon』がパズドラのパクリを超えた向こう側に行ってしまっている件

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iPhone5 関連ニュースばかりが目立っているなか、いつもどおり新作アプリをひと通りプレイしていたところ、恐ろしいアプリを発見してしまった。
こいつはどうみても『パズル&ドラゴンズ』のパクリ。
だが、実際にプレイしてみるとパクリというのも生易しいシロモノだった。
開始すると名前を入れた後に火・雷・水の3属性から1つをチョイス。
選んだ属性のドラゴンが最初のモンスターだ。
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そして、チュートリアル開始。
ゲームはほぼ完全にパクリのマッチパズル+バトルで、私の記憶が正しければチュートリアルの順番まで同じ。
連鎖中の数字の動きも研究されており、サウンドとグラフィックは違うものの基本的には同じように見える。
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ダンジョンに潜る前に、他のプレイヤーのモンスターを1匹連れていけるのも同じだ。
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カードデータはHP・攻撃力・回復力・スキル・リーダースキルとやっぱり同じ。
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アプリダウンロード時にレーティングが18歳以上とでるせいか、お色気カードもあり。
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連鎖時の攻撃力UPが50%だったり、進化合成時にレベルMAXでなくても良いなどの差異はあるが、パクリと言うよりもこれはコピー同然。

AppStore では新しいものが作られると、すぐそのコピーであふれかえる。
パズドラのような成功したゲームならばまだしも、面白いけども人目に触れないゲームでこれを行われてしまうとその作者は新しいものを作るリスクだけを背負って旨みは他人に取られてしまうことになりかねない。

そうしたとき、どんな救済があるべきなのか。
それとも、コピー側になんらかのペナルティを課すのか。
しかし、ゲームの「パクリ」と「改良」の境は曖昧だし、パクリを訴えられるようにしてしまうとゲームの進歩が止まってしまう可能性もある。

昔はゲームを出すのにもハードメーカーの審査を経て、流通に出して…とさまざまな人の目に触れる機会やハードルの高さがあり、そういったものはなかなか世に出しづらかった。
ほぼ確認もなしに、手軽に全世界で販売できる現在だからこそより顕在化してきた問題。
どう対処していくべきかは、まだわからない。