レビュー:森川空のルール 電子の力で進化した、さわやかな青春ノベル
- その他ゲーム
- 2012年08月29日

タイトル | 森川空のルール |
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ジャンル | ノベル |
価格 | 無料 |
アプリ内購入 | なし |
日本語対応 | あり |
販売元:超水道 | Version:1.2 | GameCenter:なし | 対応機種:iPhone / iPod touch | レビュアー:トシ |
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電子ならではの演出がついたり、さまざまな便利機能がついたり。
しかし、今電子書籍というとそのまま漫画やノベル、雑誌を見られるだけのものがほとんど。
「電子書籍で進化した小説が読んでみたい!」
そんな方におすすめしたいのが『森川空のルール』だ。
まず、アプリとしての完成度が高く、操作は簡単で動きはなめらか。
しおり機能や、バック機能など電子書籍ツールで必要とされる機能はひと通り揃っている。
電子書籍としての利点はなにか、と言われるとまずフォントが目に付く。
普通の書籍にはあまり使われないような手書き風のフォントで、素朴な雰囲気が演出されている。

▲小説本はクセのあるフォントをあまり使わないように思う。
普段は無音で進むが、印象的なシーンでだけ音楽が挿入され、雰囲気の盛り上げるのに一役買っている。この機能も電子書籍ならでは。

▲サウンドテストモードもあり
小さいことになるが、普通の本ではめくる前にイラストがあるとわかってしまう。
が、電子書籍ではそれがない。
イラストが表示されたときにちょっとした驚きがある。
音楽と合わさっていればなおさらだ。

ストーリーは、主人公である“僕”が変わり者と評判の転校生「森川空」に告白され、“僕”が軽い気持ちで首を縦に振ってしまったところから始まる。
泣ける展開があるわけでもなく、強烈なファンタジーがあるわけでもなく、ぎこちない2人の心の動きに「ああ、こんな時代があったな」と初めての恋愛を思い出す内容。
『Steins;Gate(シュタインズゲート) 』のようなアドベンチャーではなく、あくまでノベルが進化したもの、という立ち位置で、気取らない雰囲気。
普通のノベルを読んでいる気分で読みすすめ、ときおり電子書籍ならではの演出が嫌味なくすっと入ってくる。
読後感も良く、読み終わったあとはなんとなくすっきりした気分なる。
人を選ばないノベルなので、気になったら試してみて欲しい。
森川空のルール(itunes)
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