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iPhoneゲームブックポータル[iGameBook]誕生!新作はあの『展覧会の絵』(追記アリ)

icon_exhibitioniグレイルクエストⅠ・Ⅱ』のFaithが7月31日、iPhoneとiPadで遊べるゲームブックアプリのポータルサイト立ち上げた。
「Read , Play and Cheat」という標語は「読んで、遊んでズルをしろ」というゲームブックの遊び方そのまま。
同時にゲームブックファン垂涎の、今後のラインナップも公開された。
このラインナップ、渋すぎる…!
iグレイルクエストⅠ・Ⅱ』の続編、『iグレイルクエスIII  七つの奇怪群島魔界の地下迷宮』は9月上旬、『iグレイルクエストⅣ  七つの奇怪群島』は10月上旬にリリース予定。
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そして、新ラインナップとして『展覧会の絵』が9月下旬、短編『急げ!ガッコウ』ほか1本を8月中旬に予定しているとのこと。
特に『展覧会の絵』は剣と魔法の冒険物が多いゲームブックでは異色の存在。
ファンタジーの世界観とストーリーを前面に押し出しており、本とゲームの中間であるゲームブックの中で、さらに[小説とゲームブックの中間]という珍しい立ち位置なのだ。
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▲ファンタジーを前面に押し出した緻密なイラストもイイ。

その評価は高く、当時のアナログゲーム専門誌[ウォーロック]の読者人気投票でも高い人気を得ていたと記憶している。
(なお本は2002年に復刻されておりAmazonにて購入可能)

私自身、本棚のいつでも取り出せる位置にゲームブックを置いているゲームブック好きなので、今回の流れは非常に嬉しい。
個人的な要望を言えば、T&Tソロ・アドベンチャーやファイティングファンタジーシリーズなどの人気シリーズの日本語版展開も期待したいところだ。
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▲とりあえず本棚から出してきた

追記
さらに、公式ブログにて[Fastgamebook]についても言及。
最初は『iグレイルクエスト』のフーゴ・ハル氏の書き下ろし作品を予定。
こちらは迷路主体(もちろん、最近のゲームなのでマップ付き!)で、ひとひねりしてあるものの深いことを考えずに気軽に楽しめるゲームブックで、価格も最低水準らしい。

ご本人からTwitterで頂いたコメントによると
アプリでないとできない要素も少しばかり入れて(冗長にならないうよう、カウントによる簡単な時間制限とか)、アプリへの単なる文章の移植といいますか、垂れ流しにはしないように勤めておりますです。
とのことで、ちょっとしたフーゴマジックを期待できそうだ。

さらに、今後はゲームブッククリエイターならプロ・アマ問わず参加できる予定とのことで、こちらも大いに楽しみだ。

(ゲームキャスト トシ)

関連リンク:
iGameBook
「平田真夫/森山安雄の挑戦――ゲームブック『展覧会の絵』から小説『水の中、光の底』へ」平田真夫/森山安雄×岡和田晃(1/4)[2011年9月]|Science Fiction|Webミステリーズ!(展覧会の絵作者インタビュー)