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レビュー:Defender Chronicles II: Heroes of Athelia タワーディフェンスRPGがより面白くなって登場

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タイトル Defender Chronicles II: Heroes of Athelia
ジャンル タワーディフェンス
価格 250円
アプリ内購入 ゲーム内通貨購入(通常プレイで十分入手可)
日本語対応 なし
販売元:Gimka Entertainment | Version:1.1.1 | GameCenter:実績・ランキング | 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad |レビュアー:ドラゴン
評価:3.5(かなり面白い)
主人公やユニット強化育成が楽しい
装備やレベルがありながらもバランスの良い難易度
やりこみ要素が豊富
戦闘に迫力がある
スキルアンロック条件に無駄にめんどくさいものがある
2009年に発売したファンタジータワーディフェンス(以後TD)『Defender Chronicles』の続編。
TDといえば同じステージ・同じ条件でどこまでスコアを伸ばすかの勝負というストイックなイメージが強かったなかで、前作ではヒーロー(主人公)のレベルや装備で成長するRPG的育成要素で人気を博した。
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ユニットや特殊能力などがレベルアップしていくTDは多いが、このシリーズほど幅広く能力の調整をできるTDを自分は少ないように思う。
装備品や指揮官であるヒーローのレベルアップ時に能力が上昇するが、ヒーロー自身の能力を上げるだけでなく通常ユニットの強化も行うことができる。
ヒーローを強化して戦ってもいいし、特定の通常ユニットを徹底的に強化することによって苦手なタイプの敵すら倒せるようになるほど自由度が高い。
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▲ヒーローには得意なユニットがあり、それぞれ上げるのに必要なポイントが異なる。

自軍を育てて高い難易度のステージをクリアする感覚はRPGのボスを倒した時にも似た達成感。
装備や能力を上げたら無双できすぎてTDとして戦略性とか皆無なくなってしまうかと思ってしまうが、確認できているだけでも6段階の難易度があり、自分のレベルにあった難易度を選択することでカバーしている。
徐々に難易度を上げて軍団を強化して挑むRPG的な遊び方もできるし、TDとしても楽しめる。
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▲ストーリーは英語だが、漫画調で意味はわかる。これもRPGっぽさ増幅。

もう1つのゲームの特徴はは縦スクロールのTDであること。
一定のルートで上に進軍してくる敵に対し、指定された場所にユニットを設置して防衛するタイプのTDで、縦になったからといってゲーム性自体は変わりがない。
が、上から見下ろした平面のTDと比べてより集団戦の迫力が伝わる描写になっており、これだけでも縦スクロールの意義は十分。
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前作からシステム面で新たに追加されたのはメダル&スキルシステム。
これはある一定の条件を達成すると特殊能力や新たなユニットが使えたり、ユニット配置に必要なコストの削減ができるやりこみ要素。
例えばアーチャーギルドを60回立てると、アーチャーをマークスマンという上位ユニットに転職できるようになる。
アンロックでバトルがかなり有利になるものばかりだが、何度もクリアしなければアンロック出来ないものが多くヘビーユーザーむけの要素。
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▲下の丸い部分がメダル。アチーブメントに効果がついた感じ。

全体としては前作から大きなシステム変更などはなく、ボリューム増加、グラフィックとサウンドの向上といった純粋な強化がメイン。
ただし、前作の気になる点が細かく解消され、格段に質は向上している。
例えば敵の種類が格段に増え、特徴づけがしっかりされてユニット設置の戦術性が強化されていたり、前作は初期1人しか選択できなかったヒーローが2人から選択でき、追加ヒーローがトークン(お金)で購入できるようになっている。
ステージクリア時に経験値とトークンだけでなく、アイテムが必ず手に入るようになり、クリアの楽しみが増えているのも嬉しい。
前作の面白さをそのまま強化した、良い意味で変わらない正統派の続編に仕上がっている。

日本語に対応していないことや、やりこみ要素が豊富過ぎて今作からプレイすると少し複雑に感じる部分もあるように思えるが、TDとしての戦略性とRPGの成長要素をバランスを崩すことなく両立できている作品。
RPG的育成が好きな人とタワーディフェンスが好きな人は迷わず買い、だ。
記事執筆時点では85円のセールになっているので、この機会に試してみて欲しい。

Defender Chronicles II: Heroes of Atheliaの詳細・DLはこちら(itunes)

ちょこっと攻略
攻略というより、はまらないためのちょいネタ。
メダルシステムのなかに特定の魔法を使用してアンロックする「○○Magic」というメダルがある。
レベルの低い魔法を使っていくとランクが上り、次のランクの魔法を使うためのアイテムを装備できるようになるシステムだ。
このゲームはステージをクリアしていくと「名声」が上り、だんだんと強いアイテムしか落とさなくなるため、レベルの低い魔法アイテムが手に入らなくなってしまう。
レベルの低い魔法から使って行かないと後半手に入る魔法が使えなくなるので、レベルの低い魔法は売らずに1つは残しておこう。

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