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レビュー:虫姫さま ふたり 爽快感たっぷりの弾幕シューティング!

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タイトル 虫姫さま ふたり
ジャンル 弾幕シューティング
価格 600円
アプリ内購入 なし
日本語対応 あり
販売元:ケイブ  | Version:1.0.2 | GameCenter:実績・ランキング | 対応機種:iPhone / iPod touch /iPad | レビュアー:トシ
評価:3.5(かなり面白い)
画面を埋め尽くす爆発・アイテムの演出が爽快
高い移植度
初心者から上級者まで楽しめる難易度設定
オリジナル・ウルトラモードはスコアアタック時の操作が面倒
『虫姫さま ふたり』はケイブの弾幕シューティング『虫姫さま』の続編で、レコがシンジュが森の守り神になったあとの話。
2006年に発売されたアーケードシューティングの移植となる。

シンプルな前作と比べると少し高難度でシステムも複雑になったが、爽快感は大幅アップ。
操作は『怒首領蜂大復活』から完成されている指の動きに合わせて動く「相対タッチ」方式。
攻撃方法は2種類で、威力は低めでも広範囲に攻撃ができる「ショット」と、威力が高い半面直線的な攻撃となる「レーザー」をボタンで切り替えて使う。
ボムが残っているときに被弾すると自動的にボムを使ったことになる「オートボム」機能を搭載しており、基本的な部分では「さすがケイブ」の安定感がある。
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ただし、オリジナルモード・ウルトラモードのショット切り替えが面倒すぎ、かつボタンが多いので初期設定だとボムを間違えて使いやすい。
オプションで操作を「ショットオフ」をOFFにするなどしてボタンを少なくしたり、ボタン配置を変えたほうがプレイしやすくなる。
また、ショット・レーザーの変更で「切り替え」や「長押し」の2つがやりやすいので、やりやすい操作方法を自分なりに模索するのが良いだろう。
このあたりのオプションの豊富さもまた嬉しい。
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さて、今回は操作するキャラクターを「レコ」と「パルム」の2人から選べ、それぞれにスタンダードな使い勝手のノーマルと、癖があるが慣れると強いアブノーマルモードがあって実質4タイプから選ぶことが可能。
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前作と同じく、敵弾が少なく高速な「オリジナルモード」、敵弾が多く弾速は遅めの「マニアックモード」、絶望的な難度の「ウルトラモード」の3モードにNorvice、Normal、Hard,Hellの4難易度が設定されている。
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Norviceならば初めてのプレイヤーでもクリアできる簡単さで、Normal、Hardと徐々に難しくなり、Hellになると完全にアーケードと同じ難易度。
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各モードで得点稼ぎのシステムが異なり、オリジナル、ウルトラでは得点アイテム「琥珀」を貯めるとステージラストで得点が増える。
手に入れた「琥珀」の数は画面左上に表示され、その数字が緑の時はショットで、青い時はレーザーで敵を倒すとより多くの「琥珀」が出現する仕組み。
この色はオリジナルでは琥珀500個ごと、ウルトラでは琥珀2000個ごとに切り替わる。
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得点を稼ぐにはレーザーとショットをめまぐるしく切り替える必要があり、はっきり言って操作は煩雑。
ゲームをプレイするだけならともかく、このモードはあまり得点稼ぎが楽しいとはいえない。

マニアックモードではショットで敵を倒すと琥珀ゲージが増え、ゲージが赤くなると巨大な琥珀が出現して琥珀が大きくたまるようになる。
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琥珀が溜まった状態でレーザーを使用すると琥珀の数が多いほど得点が増え、大型の敵を倒すと「青琥珀」が出現して大幅に得点が増加する。
ただし「青琥珀」を取得すると、琥珀の所持数が大きく減少する。

こちらはあまりショットの切り替えを意識することなく、攻略するためだけに使っていける感じ。
虫姫さまをシンプルに楽しめるので、得点稼ぎを目的にするならばマニアックモードがオススメ。
「青琥珀」が出てきたときに画面が数字でうめつくされるのも爽快だ。
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基本的な部分を説明したところで、今回最大のパワーアップポイントである「爽快感」について書いていきたいと思う。
前作『虫姫さま』の時点で「爽快なシューティング」と書いたが、今回は大幅にパワーアップしている。

爆発して飛び散る破片、爆発の大きさ、敵の動きなど全てがパワーアップ。
巨大な敵を倒すと画面中が揺れ、信じられないぐらいの量の琥珀が画面を覆い尽くし「iPhoneのどこにこんなパワーがあるんだ!」と叫ばずにはいられない演出のオンパレード。
数あるケイブシューティングの中でも派手さは群を抜いており、現段階では最高峰。
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そんな演出が途切れずに次々と襲ってくる。
強力な敵は倒された証に1回爆発し、その後に間をあけて大きく爆発する。
ほんの少し強い敵は爆発した後に断末魔の叫びを上げ、爆発+叫び声で2重に「倒した感」を演出する。
雑魚敵は常に大量に配置されており、連続して倒すことで雑魚をなぎ倒す無双感を味わえる。
どんな状況・敵でも単発の爆発では終わらせずに途切れない爽快感。
細かい演出の職人芸と、爽快感を途切れさせないノウハウがこのゲームに詰まっている

先日発表された『虫姫さま ふたり ブラックレーベル』に超えられてしまうかもしれないが、単純にプレイするなら、現在のところ最も爽快な弾幕シューティング。
ただ、オリジナルとウルトラモードのショット切り替えが面倒すぎるのでその分評価を落として評価は3.5としたい。

虫姫さま ふたりの詳細・DLはこちら(itunes)

動画: