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JRPGは死なず!?不思議の国の冒険酒場、USのAppStore、RPGジャンルで1位獲得!

日本のゲーム凋落が言われる中で、なんと日本のゲームの代名詞とも言えるRPGジャンルで、不思議の国の冒険酒場の英語版「Adventure Bar Story」がUSのRPG有料ジャンルで1位を獲得する快挙。
今回はこのゲームを見ていきたい。
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不思議の国の冒険酒場はフィーチャーフォン向けのゲームとして販売された「不思議の国の冒険酒場2」をiPhone向けに移植したもの。
食材を集め、酒場のメニューを開発して金を溜めて国一番の酒場になることが目的。

RPGのように戦闘をするが、重要なのは食材集めと新しいレシピの開発。
冒険して、レシピを調べて通りに調合して…PSで有名なゲーム、アトリエシリーズ初期の『マリーのアトリエ』のような面白さがある。
AppStoreでも評価が高く、実際私もかなり遊んだ。

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そのゲームが、なんとUSで発売されるやいなやランクイン!

RPG1位
Adventure2位
All Games9位
All Apps 13位

の快挙を成し遂げた。
USを含めた20ヶ国で有料RPGジャンルにて1位を獲得しており、フィーチャーフォンゲームからの移植としてはまれに見る快挙といえるだろう。

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スクリーンショットも見事に英語版だが、なぜこんなに人気を得たのだろうか。

当然ながらまずはアプリの質。
冒険酒場はフィーチャーフォンからの移植とはいえ、何度も改訂を重ねて操作性もかなり良くなった。
見た目に関しても貧弱さを感じさせない。
また、フィーチャーフォン時代にはなかった機能も追加されており、元々良かった質はさらに向上している。

これは私の印象だが、海外のユーザーはゲームの質にうるさく、単純に「フィーチャーフォンで良かったから移植してみました」ではなく、「PSPレベルまで高めて移植してみました」ぐらいの気合いは必要と思っている。
このゲームは間違いなくそれを満たした。

次に価格設定。
定価2.99$(日本円で250円相当)、リリース時はセールで0.99$(日本円で85円相当)。
JRPGでよく言われる「面白いけど値段高すぎ」という常識を崩した。
ケムコなどはセールすることはあるものの、定価も6.99$と非常に高い。

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海外の大作RPGと言われる『Aralon Sword and Shadow』がリリース時で8.99$であり、日本のケータイRPGはいずれもこのクオリティ(少なくともボリュームや見た目の豪華さ)に追いついているとは言いがたい。

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日本国内は英語のRPGが流行ることはないが、海外には安いRPGもあるのでそれと比べられてしまう。その常識に則った値付けがなされている。

日本のメーカーによる、日本向けアプリだけ妙に高いのはゲーマーの不満の種の1つだが、このように海外でも流行るゲームが出てくればこの状況も打開されるかもしれないし、日本的なゲームがもっとリリースされる可能性もある。
iPhone がガラケーに追いつく日を待っている話」で書いたが、日本の携帯ゲームのポテンシャルは間違いなくある。
他のフィーチャーフォンゲームメーカーもこれに続いてもらいたいところ。

今なら、日本語版も600円のところを250円のセールとなっているので、興味が湧いたら試してみて欲しい。

不思議の国の冒険酒場の詳細・DLはこちら(itunes)