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ソーシャルゲームを見る7:ソーシャルガチャ課金誘導はすでにネットゲームを超えた

mobamasuモバイルSNSゲームが儲かる本当の理由。かーずSPはなぜ15万もつぎ込んだのか?
というエントリが話題になっている。
ネット上のオタク系有名人かーずSPさんが、15万円をモバゲー版アイドルマスターに費やすまでの道のりがわかりやすく解説されていて面白い。
衣装をめぐる争奪戦の中で、ゲーム内のストレスに負けて課金開始、そしてガチャにハマるまでの道のりが書かれている。
第1回の「ソーシャルゲームはゲームの仲間入りをするか」で書いたようなステレオタイプのはまり方で、「本当だったのか?」と疑いたくなるほど綺麗な流れだ。

10万も20万も支払ってる人は、もはや「面白さ」ではなく「錯誤」や「射幸性」にお金を払っています。だから、他の人が面白さが分からなくても、そんなん当たり前です。

解説のtail_y氏の指摘もわかりやすい。

全体を要約すると、課金しないと用意に取り除けないストレスを与えて課金させ、課金した先に餌(コンプ景品)を見せて課金させ続け、課金に対する抵抗を弱くしてヘビー課金に導くのがソーシャルゲームの集金方法の1つという事実だけが書いてある。
補足すると、ここに至るまでに大抵のプレイヤーはある程度の時間をソーシャルゲームに費やし、「辞めるのはもったいない」という心理で抜けづらくなっているというのが前段階としてまずある。

1つだけ気になったのが、「ネットゲームと比べてモバイルSNSゲームだけが最近好調な理由としてはガチャコンプかな」という部分。
ネットゲームには「セット装備」という概念があり、これを集めると特別な能力を手にすることができた。また、譲渡できないセット装備というものもある。
つまり、実質的にコンプガチャを実装しているネットゲームもあるのだ。
特に韓国系のネットゲームではガチャによる課金誘導が激しく(自国では法律でガチャが禁止されているのに)それらの熾烈さはソーシャルゲームの比ではない…

※コメント欄でガチャは規制されているものの、ランダムでアイテムが出る宝箱を開ける鍵を売ることで法律を通り抜けて実質的にガチャは復活したと指摘いただきました。
ということで、本場韓国は凄い…!


baki
最近見た2つのガチャを思い出して、考えを改めるはめになった。

1・予告ガチャ
レア度の高いカードが来る可能性がある場合、「次回はレア度○○以上確定です!」などと予告してくれる。つまりガチャをそろそろやめようかというところで「次はSレア以上です!」とか出るパチンコの予告演出のようなもの。
期間限定ながらドラゴンコレクションでやっていたことで有名。
これはすごい!革命的だ。
ついでにドラコレプレイヤーの自分の経験から言うとレアが出ると言われても、カスレア(使えないカード)が出る可能性のほうが遥かに高い。

2・更にレアなガチャを回せるコインが出るガチャ
ガチャの中に「レアコイン」が混ざっており、レアコインを使ってさらにレアなアイテムがランダムで当たる特別なガチャを回すことができる。
残念ながらゲームは忘れたが、課金することで「ガチャを回す権利がまれに手に入る」恐ろしい手口。
これは…すごい金の臭いがする。

これらはパチンコで言うところの期待を煽る「予告」的性格を持っており、射幸心を一層煽る効果があると思われる。
こう言った演出はネットゲームでも見たことがなく、すでに集金手法の先鋭化ではソーシャルゲームがネットゲームを超えていた。
ソーシャルゲームの課金手法はパチンコ・パチスロ型に移りつつある。
やり過ぎるとちょっと危うい気がするが、この先どうなっていくのか注意深く見守りたい。

元記事で敢えて善悪は語らないようにしているので、こちらも特に今回は何も言わない。
ただ一言、個人的な意見として言いたい。
買いきりのゲームの方が楽しく、遥かにコストパフォーマンスは高い。
要はダライアスバーストSP買え。

この記事と同じものが昨日上がっていたが、手違いで削除してしまったので修正を加えて再度アップ。

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