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レビュー:雰囲気は大好きなんだ…戦闘が30分続かなければ。Dungeon Crawlers

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タイトル Dungeon Crawlers
ジャンル RPG
価格 350円
アプリ内購入 なし
日本語対応 なし
販売元:Ayopa Games | Version:1.01 | GameCenter:ランキング・実績 | 対応機種:iPhone / iPod touch /iPad | レビュアー:トシ
評価:2.0(良くはない)
コミカルなグラフィック
英語が読めればちょっと面白いストーリー
マップに仕掛けがある戦闘シーン
戦闘がガチ過ぎてテンポが悪い
戦闘が長すぎる。
販売元のAyopa Games はChillingo、Ubisoft、セガ・オブ・アメリカ、SEGA of America、Storm8などで働いたそうそうたる経歴の方が立ち上げた会社で、Chillingoのような販売専門のパブリッシャー。
『Dungeon Crawlers 』はその第一作ということになる。
実際の開発はDrawing Monkeyという会社で、アメリカの開発会社。
こちらも新進気鋭の開発会社のようだ。

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まず目を引くのはコミカルなグラフィック。
洋物っぽい雰囲気がありつつも、日本人でも馴染めそうなピクサーの映画に通じる雰囲気がある。
動きもしっかりしており、見た目だけで終わっていないのは素晴らしい。
実は、ゲームキャストでも「戦術ダンジョンRPG!?1月26日発売のDungeon Crawlersが面白そう」という記事をあげ、注目していたゲームでもある。

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ゲームは戦闘パートとダンジョンパートに分かれており、ダンジョンパートでは目的地や調べたい物品をタップすることで、キャラクターが移動する探索パート。
ダンジョンの雰囲気はよくできており、時折ある仕掛けや、部屋を探索する感じもかなり良い。
戦闘もダンジョンも演出的に「D&D」などの大昔のTRPGと呼ばれるタイプから分岐したばかりのRPGを意識しており、オールドゲーマーは少し懐かしいものを感じるかもしれない。

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また、英語が読めればコミカルなストーリーも楽しめる。

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戦闘は四角のマスを移動し、敵と戦うターン制のタクティカルバトル。
特徴的なのは攻撃をしても移動力が残っても移動できること。
例えば、「2歩進んで攻撃、そのあと3歩戻る」というようなことが可能。
パーティメンバーは固定で、戦士・僧侶・魔法使い・ドワーフの4名が様々なスキルを駆使して戦うこととなる。

さて、ここまで書くと「これは結構よさそう」という感じに聞こえるが、非常に残念なことにそうは行かない。
あまりにも、あまりにも戦闘がガチ過ぎるのだ。
ゲームでは何度も戦闘を乗り越え得ることになるが、ちょっと間違えると死ぬバトルや、工夫が必要なバトルが続く。
運の要素もあり、ごく稀に仲間の死を防げないことも。
中盤以降はキャラクターの特性を生かして計算した戦闘を行わなければ勝つことも難しい。

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難しいだけならいざしらず、戦闘時間も長く30分近いものすらある。
特に中盤は与えるダメージに比べて敵のHPが高い変なバランス(昔のゲーマーなら「アリ」かもしれない)で長引きがち。
大昔のガチRPGと言った感じである。
それでいて、時折フリーズして戦闘やり直し(幸いなことに、オートセーブのお陰でステージをやり直すことはない)になることすら。

見た目、システム的にはそこまで不満はないが、スマートフォンのゲームでこれは厳しい。
基本的にiPhoneゲームとして評価する当サイトでは評価を2.0とするが、「厳しい戦闘をちまちまくぐり抜ける」バランスを知った上でiPadでじっくりやるならば、2.5ぐらいの評価と考えても良い。
なお、記事執筆時点では50%引きの170円で売っているので、上記を踏まえて試すのはありだろう。

Dungeon Crawlersの詳細・DLはこちら(itunes)

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