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レビュー ホームランバトル2

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タイトル:ホームランバトル2
ジャンル:スポーツ
価格:450円
アプリ内購入:消費型(アプリ内通貨)
日本語対応:あり
Retina 対応:あり
レビュアー:トシ
販売元:Com2uS | Version:1.0 | GameCenter:実績・ランキング対応 | 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad

総合評価:3.0(価格より面白い)
+3G通信でオンライン対戦可能
+バッティングの爽快感
+お手軽操作で楽しめる
−オンライン環境がないとセーブ不可

ひたすら投げ込まれる球を打ち、ホームラン数を競うだけなのに面白いお手軽バッティングゲーム。
前作『ホームランバトル 3D』は iPhone ゲームの基礎も固まらない時期にお手軽感・操作しやすさ・面白さと三拍子揃ったゲームを出し大ヒット。
「ホームランバトルを超えるのは、ホームランバトルのみ!」
とは Cum2uS のブログからの引用だが、果たして前作を超えたのか。
ゲームを紹介しつつ、前作もかなりはまったプレイヤーの視点から検証していく。

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このゲームはバッターボックスに立ち、ピッチャーが投げ込む球をひたすらに打ち込むホームラン競争ゲーム。
本体を傾けてバット型のマーカーを動かし、画面タップで打つという簡単操作。
だがバットの真芯でボールを捉えるのはなかなか難しく、変化球などでバットを振る瞬間に調節して動かすのはまさにバッティングといった感覚。
この感覚は『パワフルプロ野球』など家庭用ゲームの名作ゲームにも匹敵する。

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そして、球にミートした瞬間から次の楽しさがやってくる。
「カーーン!」という気持ちのいいバットの乾いた音。
めまぐるしく変わるカメラアングル。
そして、観客の歓声。

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バットで打つ感覚も、効果音も、見た目も全てが気持ちいい。
それが全てのお手軽バッティングゲームだ。
手に入れたポイントで装備を買ってバッターを強化し、そのキャラクターでオンライン対戦で競い合うこともでき、これもまた熱くて盛り上がる。

前作はアウトカウントが10になるまで打ち続ける「アーケードモード」と、一定の得点になるまでの速さを競う「デュエルモード」、条件を設定して練習する「トレーニングモード」の3つだったが、新たに3種類のゲーム方式が追加された。

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まず、1人用には制限時間内にハイペースで投げ込まれる球を打ち続けるバーニングモードが追加。
ジャストミートするほどに得点が高くなり、連打することで得点とバーニングゲージがアップ。
一定時間内に画面下部のバーニングゲージが最大までたまると画面が燃え盛るバーニングモードになり、制限時間が最大まで回復する。
制限時間が切れたらゲームオーバー。
前作よりもかなりハイペースでせっかちなプレイヤーも楽しめる。

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対戦ではサバイバルモードと、ミッションモードが追加。

サバイバルではライフゲージが存在し、時間と共にどんどん減少する。
回復する手段はバッティングで高い得点を叩き出すことのみ。
ライフゲージは50%からスタートし、相手のライフゲージがゼロになるか、自分のライフゲージが満タンになるかで勝利する。

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このモードでは画面左部分に「アイテム」欄があり、タップすることで敵を邪魔したり、バッティング能力を強化したりできる。
「敵が連続ホームランで得点を上げているから今邪魔しよう」
「ここで連打すれば勝てるから、自分を強化しよう」
など、戦略的な戦い方ができる。
「?」のボールをホームランしたりサイクルホームランを達成するとアイテムが増えて有利になるので、狙ってホームランを出すバッティング能力も重要。
前作以上に「バトルしている」感覚が出ているモード。

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最後はミッション。
こちらは最大4人が同時に「協力してホームランを4本」「とにかくファールを打て」などの目標に向かって打ちまくる。
4人の中で成績が良ければゲーム内の買い物で必要な「ゴールデンボール」をもらえるのでかなり白熱するが、相手を打ち負かす感覚は薄いので戦うのが苦手なプレイヤーでもさまざまなミッションを楽しむことができる。

とにかく基本の「打つ」がとことん楽しいのでどのモードもやっぱり楽しい。
前作を楽しかったプレイヤーならば、新モードにもやはりハマることだろう。

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他に進化した主な点は、グラフィックや演出の強化、太ったバッターと女性バッターが育成できる(ただし、女性は追加課金必須)こと、スタジアムが購入できるようになったことが挙げられるが、これらはいずれも大きな変化ではない。

賛否両論有りそうな大きな変化は Com2uS 独自のプラットフォーム「Com2uS Hub」に登録してオンライン上にセーブデータを保存する形式となったため、実質オンライン専用となったこと。
同じ ID でログインすればiPad / iPhone / iPod touch など違う機器で同じセーブデータを使用できるのが嬉しいが、オンラインに繋いでいないとゲームがセーブできないという難点もある。
ゲーム開始後に回線が切れた場合は、ゲーム終了時に再び電波のある場所に行けばセーブすることは可能だが、電波のない場所でゲームを始めた場合は一切のセーブが不可能。
これには救済措置が欲しかったところ。

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全体を通してみると、強烈なバッティングの快感はそのまま、ゲームの基本もそのままで変化のあるモードを付け足したものになっている。
良かった前作そのままに面白いモードを増やしている点では間違いなく前作を超えているのだが、完全進化系の驚きがあるかというとそうでもない。
ホームランバトル2というよりも、ホームランバトル1.5ぐらいの変化か。
前作を飽きるほど遊んだプレイヤーは飽きるのも早いだろう。

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だが、初めてのプレイヤーには間違いなくキラーアプリ
ゲームも楽しいし、選手を強化するのも楽しいし、上達して実績を解除すると金がもらえるので上達するのも楽しいというすべてが楽しいゲームなのだ。
お手軽さと爽快感による中毒性は恐ろしいほどで、ゲーマー、非ゲーマーを問わずに楽しむことができる。
このシリーズが初めてのプレイヤーには評価4.0と考えてもらっていい。
ただ、前作を飽きるほどプレイした身としては進化度合いが思ったより小さい点を考えて評価3.0としたい。


スタッフコメント
トシ:
気持ち演出強化ではなくて、カメラアングルやホームラン演出を増やしてくれても良かったように思う。
モードを変えなければゲームのプレイ感覚は前作とまったく変わらない。
が、面白いのはまちがいなし。

弟:
携帯だとこういうの面白いというゲームの見本。
楽しめる。

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