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レビュー:Mage Gauntlet

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タイトル:Mage Gauntlet
ジャンル:アクション
価格:300円(アプリ内アイテム購入あり)
日本語対応:なし
Retina 対応:あり
レビュアー:トシ
販売元:RocketCat Games | Version:1.0 | GameCenter:ランキング・実績対応 | 対応機種:iPhone / iPod touch

総合評価:3.0(値段よりも面白い)
+移動操作が非常にやりやすい。
+攻略していくのが楽しい歯ごたえのあるゲーム
−前半が地味

Super Quick Hook』や、『Hook Worlds』などのタッチ操作を追求したアクションを出し続けてきた Rocketcat Games による新作アクション RPG。
開発元がスーパーファミコンの「聖剣伝説2」や「ゼルダの伝説」などに影響を受けて開発していると宣言しており、そういった意味でも注目されていた。
実際にプレイしてみると、スーパーファミコン時代を思い出すドット絵の見下ろし視点のアクションゲームで、上記のゲームの影響が強く見られる。

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開発元のジャンル表記はアクション RPG だが、武器・防具・ペットなどを集めて付け替えたり、敵を倒すことでレベルアップする要素があるものの、RPG 風味であってもジャンルはアクションといって差し支えない内容。

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移動以外のボタンはたった2つで、短距離を走る「ダッシュボタン」、タップで剣を振る(長押しで突撃も可能)「攻撃ボタン」だけ。
右上にあるメニューボタンを押すと持っている魔法を選んで使うことができるが、基本は移動と2ボタンで、フィールドを駆けまわって攻撃しては避ける昔ながらのプレイスタイル。
ダッシュにも突撃にも「エナジーゲージ」を消費するため連続使用が制限されている点など、爽快感よりも戦術での攻略を重視するオールドアクションの血を受け継いでいる。

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フィールドには壊すと体力を回復する石像、魔法をランダムに授けてくれる石像が設置してあり、敵と闘いながらそれらを効率よく取得するのが攻略のポイント。
死んでも1ステージにつき最大で2回までコンテニューできるというシステム、扉を破壊したり、怪しげな暗がりを探して見つける隠し通路がある点もスーパーファミコン時代を思い出す。

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ステージの最後には大抵ボスが待ち構えており、撃破することでさらに先のステージを選択できるようになるので、最終ボスを倒すまでひたすら進むことになる。

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肝心のゲームの内容だが、これまた丁寧に作られている。
徐々に難易度が上がるステージ、新しい敵が出てくるときは無茶な出現をしないように考えられた敵の出現パターン。
序盤こそゲーマーには退屈だが、後半になるほどにやりごたえが出てくる。
死んでは挑戦する昔ながらのプレイスタイルに仕上がっており、歯ごたえはかなりある。
昔アクションが好きだったゲーマーなら絶対楽しめるだろう。

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そして、素晴らしい操作感。
オプションで D-Pad (十字キー)とアナログスティック(ケイオスリングス方式)、Pro stick と3種類が選べるが、Pro stick は本当に素晴らしい。
今までのスティックはプレイしていくうちにスティックの中心から指がずれ、思った通りに動けないことがあった。
が、 Pro stick は指をスライドした方向に動く操作方式で、指をおいてある位置が常にスティックの中心になるようなもの。
細かく方向を変えて動くアクションゲームはタッチパネルでは面倒だったが、Pro stick であれば問題なく遊べる。
(虫姫さまバグパニックで似た操作が実現されていたが、移動速度をコントロールする要素があったため、このゲームほど簡単に動かすことはできなかった)
これのお陰で操作に失敗することは少なくなり、「十字キーが使いづらくて死んだ」と思うような理不尽さが軽減され、何度もプレイする意欲を失わずにすむ。

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難点は地味に面白いタイプのゲームなので、攻略するのが好きなタイプのプレイヤーでないと楽しみづらいこと。
慣れたプレイヤーには序盤が簡単でいまいち面白くないが、逆に慣れていないとそこそこ難易度が高くて入りづらいので、自分から攻略するガッツがあるプレイヤー向け。

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また、会話と書物で語られるストーリーが英語なのも難点。
頑張れば読めないことはないのだが、やはりストーリーは日本語で知りたい。

総評としては操作性の良さと丁寧に作られたゲーム内容、マスターモードの楽しさで3.5も考えたが、ストーリーが英語である点と、序盤の退屈さを考慮して3.0とした。


スタッフコメント
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トシ:
中盤以降はきっちりプレイしないと辛いが、攻略する楽しみが出てきてゲーマーが喜ぶゲームになる。
本番は1周すると出てくるマスターモード。
画面に湧き出る大量の敵!
嫌らしい新キャラの登場!
それでもストーリーモードをクリアできたプレイヤーなら無理なく楽しめる難易度で、純粋にアクションを楽しむことができる。
昔ながらのアクションゲームが好きならたまらない1作。

Sengzhou:
前半部分が微妙なのは爽快感に欠けるため…シューティング要素を入れて爽快感を補うべきだった。
前半部分から敵を大量に出して無双させたり、攻略が必要な楽しさを出すわけには(難易度敵に)いかないので、やはり別の要素で爽快感を追求しなければ。
フレームレートを高く設定していてヌルヌル動く事が期待されるが、実際には微妙に処理が追いついておらず、フレームにチラツキがある。
操作は結構良く、意外に長時間プレイ出来るので、結構良いゲームだとは思います。

Mage Gauntletの詳細・DLはこちら(itunes)

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