レビュー:RIDGE RACER ACCELERATED
- レース
- 2011年10月11日
- タグ
- ソフトレビュー|

タイトル:RIDGE RACER ACCELERATED
ジャンル:レース
価格:600円
日本語対応:あり
Retina 対応:あり
販売元:バンダイナムコゲームス | Version:1.5.1 | GameCenter:実績・ランキング対応 | 対応機種:iPhone / iPod touch
総合評価:3.5(かなり面白い)
+ドリフトの爽快感
+車種・ボリューム豊富

『RIDGE RACER ACCELERATED』はナムコの看板レースゲーム、『リッジレーサー』シリーズの1つとして発売されたレースゲーム。
このシリーズの特徴は、何と言っても「ドリフト走法」を主軸とした爽快感。
ドリフトとは車体を滑らせることで、スピードをあまり落とさずにコーナーを曲がる走法(現代ではあまり使われなくなっているらしい)。
リッジレーサーシリーズではこれが極端にクローズアップされ、ドリフトしてもあまりどころかほとんどスピードが落ちず、アクセルを全開にして高速でコースを突っ走ることができる。
普通のレースゲームではスピードを落として曲がるカーブを、最高速そのままに曲がり切る楽しさ格別。

また、ドリフトを成功させると左上部にある「ニトロゲージ」が上昇し、一定まで溜まってからゲージをタップすると「ニトロ」をふかして超加速することが可能。
何故かコーナリング性能も上がり、ドリフトしなくてもコーナーを曲がり切ることができるようになるので、うまく使えば敵車をごぼう抜きできるし、加速中の風景がぼやける演出と相まってかなり気分がいい。

コースは歴代リッジレーサーシリーズから11コース(うち3コースがアプリ内購入)の順走と逆走コースがプレイ可能、車は性能に合わせて全7クラス(うち1クラスはアプリ内購入)が用意されており、コース・車種共にかなり豊富。
最初は全ての要素が楽しめるわけではないが、特定条件下で1位を取るごとにコースや車種が増えていき、ゲーム内でいろいろな要素を開放しながら自分の腕を磨く楽しさがある。
ドリフトを成功させ、直線ではニトロを使用する爽快ハイスピードレースとして完成されているし、ボリュームやプレイヤーに対するご褒美もきっちり準備されていて非リアル系レースゲームがプレイしたいゲーマーにはオススメと言えるゲーム。

初期設定では傾けでハンドル操作を行い、アクセルはタップして踏まないといけないが、オプションで操作方法は変更可能。
自動アクセル+左右キーでハンドルを切る操作設定が最もプレイしやすいと思うが、慣れたらオススメなのは傾け操作+自動アクセル。
本体を傾けるとダイナミックに背景が傾き、ダイナミックなプレイ感がある独特の演出効果になっている(ただ、そのせいでまっすぐ走るのに熟練が必要)。
発売から時間がたって、見た目には凄いとは言えなくなってしまったが、ドリフト高速レーシングとしては未だにこれを超えるレースゲームが見当たらないので、評価はぎりぎり3.5としたい。

これだけ有名タイトルで面白いのに紹介して来なかった理由は2つ。
まず1つは iPhone のゲームとしては難易度が高かったこと。
ドリフトの操作になれるまで慣れが必要で、『アスファルト6』など同種のゲームと比べてストイックに遊びこむ必要があり、クリアのためのまとまった時間をとることが出来なかった。
ただ、それは面倒臭いという感じではなくガチで「リッジレーサー」シリーズのゲームと向かい合う気合いで楽しめるという事で、ゲーマーとしては大いにプラス要素。

2つめ、最も大きな理由は発売から長い間ゲームとしていまいちだったこと。
このゲームはナムコの看板タイトルのシリーズとして2009年12月16日に発売され、そのブランドと当時としては優れた映像で大いに話題になったものの、当時最新機種だった iPhone 3GS でも処理落ちしてスピード感がないというお粗末さ。
操作も傾け操作だけな上、感度がよすぎて真っ直ぐ走ることすらおぼつかない状態。
高価格帯のアプリにも関わらずコースは2つ、車種もわずかとボリュームが少ないのに、追加課金で増やすコースと車だけは用意してあったところなどは、完全に購入者を舐めきっていた。

それを1年かけてコースを増やし、コースと車種を増やし、実績機能、ランキング(驚くべきことにレースゲームなのにランキングがなかった)を導入してようやくまともな形になったが、まともになったときにはゲームとして興味を失っていた。
ゲームとしては面白いから、今プレイしても楽しめる。
だが、プレイヤーが購入時に期待していた「リッジレーサー」の凄さは味わえず、ゲームの話題を共有する仲間もいない。
その上、まともにゲームが出来るようになった頃にはセールでゲームの価格自体が安くなっていたりする。
発売日に買うプレイヤーはバンダイナムコゲームスにとって有料ベータテスターなのだろうか。
そう思うと、まともになってもレビューする気にはならなかった。

今回、iPhone のゲーム本を出すにあたってプレイして楽しさに気づけたが、バンダイナムコゲームスの体制は相変わらず。
最近でも『勇現会社ブレイブカンパニー』などバンダイナムコゲームスの日本をターゲットにしていると思われるゲームには発売日にかなりの欠陥を抱えているものが多い。
(当Blogではまだレビューはしていないが、9/30に出たばかりのガンダムエリアウォーズ(itunes)の itunes レビュー欄もかなりレビューが荒れている)
リリース時は操作がひどかった『塊魂モバイル』などを普通に楽しめる面白いゲームへアップデートしてきた実績があり、面白いゲームを作ることができるのは疑っていない。
だが、今は無料でもバンダイナムコゲームス(の日本向けゲーム)は発売日にプレイしたいとは思えない。
無料とは言え、時間が浪費される分損だし。
出てから1年すれば面白くなることが多い(でも AppStore では時代遅れになっていたりする)だけに、バンダイナムコゲームスが完成してからゲームをリリースしてくれることを願うのみだ。
完成品になってからリリースすれば誰も不満なくゲームが楽しめ、バンダイナムコゲームスの評判も下がらず、いいことばかりなはずだから。
ということで、後半はバイダイナムコゲームスへの文句になってしまったが、メーカーの実績もゲームを購入するときの指標の一つ、ということでご容赦を。
コメント一覧 (9)
-
- 2011年10月11日 14:39
- ▼?さん
気づいたら蛇足が異常に長くなっていました。
気分を害したらすみません。
コメントありがとうございます。
-
- 2011年10月11日 15:04
- 単純に制作費を稼ぎたいから未完成のままで出してるんじゃないですかね。
他の大作アプリにも言えるけど数百円
という安価で完成品の状態で出すのは、やっぱり無理なんじゃないかという気がします。
小出し修正だとアップデートの度に順位に上がるから会社的にも美味しいだろうし。
-
- 2011年10月11日 16:27
- >>1
つまらない。センスない。
リッジは出た直後に購入したけど、バグだらけで遊べる状態じゃなかった。
βどころかα版って感じで、面白い、面白くない以前の話だったからね。
それ以来ナムコのゲームには手を出さなくなった。
メーカーとして金儲けを考えるのは当然だけど、
最低限の完成度ってのはあると思う。たとえ無料であっても。
「ナムコのゲームは面白い」って認識があったけど、全く無くなった。
ブランドイメージって大事だと思うわ。
Gameloftとか凄いよ。「大外れ」ってのが無い。見習ってほしい。
-
- 2011年10月11日 17:56
- 今起こったことをありのままはなします。
僕はこのレビューのコメントを読んでいました。
レビューなのでそのレビュアーによってゲームから感じることも異なるはず...。
1に質問
もしあなたがゲームを購入し
そのゲームがバグだらけだったら?または非常につまらなかったら?次にその会社の出すゲームを安心して買えるだろうか?
リッジを出しているナムコというブランドについての意見をゲームをして感じた範囲で述べているし、立派なレビューだと自分は思います。
-
- 2011年10月12日 01:17
- 挑発的なコメントは削除させて頂きました。
▼?さん
開発費を回収するとしたら、はっきり言って1年もアップデートを続けるのは無理ですね。
おそらく、リッジレーサーのブランドを考えてまともにしたのでしょうが、費用・ユーザー満足度ともに最初からちゃんとしたものをリリースしたほうがいいですよねぇ…。
コメントありがとうございます。
▼kickさん
Gameloftは確かに大外れがほぼ無いメーカーですね(と言っても、私からするとバグゲーは大外れどころかなかった事にしたいレベルですが…)。
ブランドと言うか、ゲームを出す姿勢は私も重要だと思うので、そこを感じていただけて嬉しいです。
コメントありがとうございます。
▼ファンさん
上に同じく、そう言っていただけて嬉しいです。
こえんとありがとうございます。
-
- 2011年10月12日 02:02
- こんなに時間掛かるなら、完全な状態で配信しても結局元は取れないんじゃないかと思うんですが、、、。
そんなにゲーム制作って製作期間の見通しが立たないもんなんですかね? 自分には作為的に"まずは未完成品を出して、それからじっくり制作、、”ってやってるような気がします。
ゲームロフトのゲームは、特にアクションゲームは、どのゲームもグラフィックが違うだけで基本的には全部同じだから、プログラムを大半使い回してるんじゃないですかね。それだとバグもあんまり出ないだろうし、安価で作れるんじゃないでしょうか。
レッジレーサーも2とか作ったら元取れる位には早く作れるんでしょうかね。
-
- 2011年10月12日 02:09
- アプリはわりとレビューをみたりして勢いで買うほうですが、しばらくたってやり続けてるアプリは少ないですね
(モダンコンバット2とかNOVA2とか、見た目とかすきなのですが、ほぼ1面クリアもできずやめてしまいます)
ゲームセンターにこそこそ行ってナムコグッズを買っていたような往年のファンからしたらナムコ=好みジャンルでなくても鉄板、というイメージが強いのですが、確かにこのリッジは・・・
極端な話、インフィニティブレードが
完成度7で出してきてアップデート続けてきたとしたら、このリッジやエースは、正直4、てとこでしょうか。。リッジはいま8くらいには思えますけどw
-
- 2011年10月14日 08:34
- ▼-さん
多分、凄い安くつくっていて、名前も売れているシリーズなので元は取れているでしょうね。
ただ、うまいやり方ではないとは思います。
ゲームロフトは1つ作ると似たゲームを作るので、安く作れるのはあると思いますが…話に聞くと、毎回圧倒的に他のメーカーよりは予算をかけているみたいです。
リッジレーサーは…多分、同じようなのを出しても飽きられるので、グラフィックを強化するためにエンジンを作り直すハメになるでしょうね。
ゲームロフトの巨大さがあるから生きるメリットですね、使い回し。
コメントありがとうございます。
▼らいんさん
最終的に、完成度8ぐらいになるのなら、最初から8で出して欲しいですよね。
同じカネを払うのに、先に払った人間ほど損という謎のシステムです。
ナムコにとっても凄いもったいないですし…。
そうじゃなくても、完成度6とかで普通に楽しめていればアップデートが来たときに素直に喜べるんですけども。
コメントありがとうございます。
『おれはリッジレーサーのレビューを読んでいたと
思ったらいつのまにかバンダイナムコゲームスの
批判になっていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…