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レビュー:おさわり探偵 小沢里奈

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タイトル:おさわり探偵 小沢里奈
ジャンル:アドベンチャー
価格:無料(1話350円、全話セット800円)
日本語対応:あり
Retina 対応:なし(ただし、細かい処理で Retina、iPad 双方で綺麗に見える)
販売元:Beeworks Games | Version:1.0 | GameCenter:なし | 対応機種:iPhone / iPod touch

総合評価:2.5(楽しめる)
+独特の雰囲気が合えば値段以上の価値
+チュートリアルなどが親切
+なめこ・ザ・エスケイパーは脱出ゲームとして楽しい
-雰囲気が合わなければ楽しみづらい

おさわり探偵 小沢里奈の詳細・DLはこちら(itunes)

おさわり探偵 小沢里奈』(おさわりたんてい おざわりな)は ニンテンドーDS で サクセス から発売された探偵アドベンチャーゲーム。
iOS 版は開発元であった BEEWORKS GAMES が直接販売を行っている。

プレイヤーは新米探偵の「小沢里奈」となって事件を解決するのだが、持ち込まれる事件は「夢が盗まれたから犯人を探してほしい」などどこか不思議な事件
一部ではすでに主人公よりも人気があると言われている探偵助手の「なめこ」、変な発明をする「じい」、天然すぎる友人「まなみ」など、登場人物もくせのある人物ばかり。
不思議な事件を、変な人達と調査して解決していく。

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操作方法はとにかく「おさわり」
とにかく怪しいところをタッチして、アイテムや情報を集めていく。

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ゲームとしては「総当り」のオールドアドベンチャーに近いが、虫眼鏡マークをタップするとアイテムを詳しく見ることができ、この画面からさらにアイテムを組み合わせたり、情報を得ることができる要素もある。

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内容はコナンなどの探偵もののように凄惨なことはなく、かといって名探偵のような推理もなく、調査していくと地道に、なんとなく解決する感じで、この雰囲気やキャラクターが好きになれるならば楽しめるはず。

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ゲームとしても後日談があったり、触っていくと小沢里奈の趣味である「さわり心地図鑑」が埋まっていったりと、キャラ描写に力を入れていて雰囲気やキャラクターを楽しむゲームとして作られているのが見て取れる。

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DS 版との大きな違いは2点。
まず、グラフィックが新規に書きなおされて格段に綺麗になっている。
Retina には対応していないが、きっちりアンチエイリアス処理(画像がぎざぎざに見えない技法)がされており、Retina ディスプレイで見ても汚くは見えない
それどころか、 iPad でプレイしても十分綺麗に見えるほど。

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次に、脱出ゲーム「なめこ・ザ・エスケイパー」が追加されていること。
これはなめこが主人公の脱出ゲーム。
なめこが閉鎖空間から脱出するという脱出ゲームだが、おさわり探偵の世界観に合わせて作ってあるし、ゲームとしても本格派
全3ステージで、1ステージごとに新しい要素も加わって内容的には低価格帯の下手な脱出ゲームを越えている出来。
熟練の脱出ゲーマーには手ぬるいかもしれないが、ゆうにおさわり探偵の1.5話分ぐらいのボリュームはある。

不満があるとすれば、DS では2画面を生かした演出が一部あり、会話中に里奈の心理が別画面に表示されるところが良かったのだが、それが普通の会話になってしまったぐらいか。
残念だが、大きな不満ではない。

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総合してみると雰囲気が合えば絶対に合う反面、合わなければ単なるアドベンチャーで人は選ぶ。
しかし、アプリは1話と2話の途中まで無料でためせるのでとりあえず落として遊んでみる価値はある。
その後は1話350円で、最終話のみ最終話後編が+なめこ・ザ・エスケイパーで350円となる。
セットで購入すると800円なので、ファンならばセット購入がお得。
ゲームの評価は2.5としたが、雰囲気が好きならばそれ以上に楽しめるはず。

余談になるが、このゲームのタイトル。
発売当時タッチスクリーンのゲームが新しかったため、それを前面に押し出した「おさわり」探偵という名前になったのだと思うが、初めて Bee Works の方とお会いしたときに

おさわり探偵というゲームを出している◯◯です

と挨拶をいただき、

(おさわり探偵…聞くからにエロゲーを誇らしげにいうとか、恥ずかしい人だな

と思ったものだが、恥ずかしいのは私の頭であった