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レビュー:Absolute Instant

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タイトル:Absolute Instant
ジャンル:シューティング
価格:230円
ディベロッパー:tap tap tap | Version:1.0 | GameCenter:ランキング・実績対応 | 対応機種:iPhone/iPod touch
Absolute Instantの詳細・DLはこちら(itunes)

トシの評価:1.5(つまらない)
−つまらない

まず最初に謝らなければならない。
昨日の紹介文で「見た目は面白そう」と書いてしまったことに。
ごめんなさい。
「ゲームの面白さは見た目じゃない!」と誰が言ったかわからないがまさにその通り。
このゲームはiPhoneでも屈指のつまらないゲームだった。
これ以上被害が広がらないよう、レビューを書くことで謝罪文とさせていただく。

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Absolute Instantは縦スクロール型の弾幕シューティング。
オートショット+ボムの典型的シューティングに、テレポートという移動方法の味付けを加えているのが特徴。
基本は指をスライドさせると追随して移動してくる、最近主流の相対移動。
光っている部分以外をタッチすると…なんとその場所にテレポートするのだ。
これはタッチ以前の操作では不可能だった画期的要素ではある。
テレポート使用はテレポートゲージを使用するが、時間と共に結構早く貯まるので考えなしで連発できる。

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…とりあえず、ゲームの基本は説明して最低限の義理は果たしたはずなので本題に移ろう。
ゲームを開始し、キャラをすると難易度選択の後、自機選択画面へ。
Lizが前方集中系、Judasがワイドショットで、オープニングともども画のクオリティが高く期待させられる。

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が、攻撃の効果音は気持よくないし、ショットが敵に当たっても当たっている音も敵の反応もない。
敵の弾幕は単調で避けるのが楽しくなく、それでいて見た目よりも当たり判定大きく感じられるので食らうと理不尽を感じる。
テレポート操作が暴発しやすい上、何かの拍子に敵弾に当たっても無敵時間が少ないので連続して食らうことが多い。
また、テレポート後は自機が指の真下に来るため、自機が見えなくなって食らうこともある。
なお、これはプレイして10秒で気づいて私がSkypeで漏らした感想そのままである。

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単体で見ていくと致命的な破綻をきたしている箇所はないが、不満点だらけ。
そしてシステム的な破綻はないものの、何をしても面白い箇所がないという1点において致命的である。
唯一良いところを挙げるとすれば静止画だとグラフィックがそこそこ良く見える(実際プレイするとのっぺりした平べったさを感じる)以外に本当にいいところがない。
人、それをスクリーンショット詐欺という

クソゲーという言葉がある。
面白くないゲームに対して使うが、「独自の良さや努力した後が伺えるけど、でも破綻をきたしてつまらない」というような一種そのゲームを認めたときに使われる事もある単語だ。
バグでもなく、システムの問題でもなく、操作できないわけでもない。
どこをどう切り取ってもつまらなく、愛すべき点がないこのゲームは「つまらないゲーム」という言葉以外見つからない。
純粋に面白く無いシューティングだ。

現在、リリースセールで半額となっているがプレイすること自体が時間の無駄なので興味本位でもプレイしないように。
一種突き抜けていればいいのだが、笑えるほどのつまらなさもないという意味でも完璧なつまらなさを誇る。
余談だが、このゲームをプレイした後、同じ1.5のジャンルに評価していたあやかしがたりを2.0に変更した。
ゲームとしては面白くて移植だけに傷をかかえているあやかしがたりと、このつまらないゲームを同列に置けないと判断したためだ。

最後に、私の判断だけだと一面的かもしれないので当 Blog のシューティング担当、Seng Zhou氏の評価も添えておく。

見所が無いわけじゃないが、楽しさとは無縁の場所で、総合的につまらないのは間違いない。
絶対座標タッチ操作で、タッチした場所に瞬間移動出来るというシステムは、多くのiPhoneシューティングを研究したからこそ作れるシステムで、非常にiPhoneらしい、独特のモノである。
だからといって面白いといった話では全く無く、単調な敵、単調な弾幕、操作しづらい自機、といった致命傷を負っているゲーム。


システムにのみ特徴があるので、iPhoneシューティングをコンプリートしたい人なら買っても良いかもしれない。
(評価2.0)