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レビュー: Super Laser: The Alien Fighter

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タイトル:Super Laser: The Alien Fighter
ジャンル:シューティング
価格:115円
ディベロッパー:Epic force | Version:1.3 | GameCenter:ランキング・実績対応 | 対応機種:iPhone/iPod touch
Super Laser: The Alien Fighterの詳細はこちら(itunes)
体験版Super Laser Liteはこちら(itunes)

トシの評価:4.0(すごい面白い)
+ロックオンレーザーの爽快感
+緻密なグラフィック
+土台のしっかりした面白さ
+クオリティの割に安い

雷電など1990年代のシューティングを意識して作られた縦スクロールのシューティング。
緻密なグラフィックとオーソドックスな作りで iPhone / iPod touch 向け2Dシューティングの定番と言ってもいいほどの完成度を誇る。
操作性については微妙な慣性があって慣れが必要なものの、十分良好。
理不尽なステージもなく、楽しんでプレイできるバランスもいい。
シューティングが好きでなくても楽しめるおすすめの1作。

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西暦2036年、人類は機械に融合するエイリアンの侵攻により、絶滅の危機に瀕していた。
地球同盟はこの脅威に対し、究極の先進兵器を搭載した戦闘機 「スーパーレーザー」 をただ1機を敵の要塞に秘密裏に送り込んだ…。
と、1990年代を意識したストーリー。

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地上ステージから大気圏の脱出、エイリアンの母星へ単機で突入…というステージ構成も往年の名作を意識したものとなっており、緻密な書き込みで世界観やストーリーを感じさせるほど。
大気圏脱出時は専用でエフェクトがかかるなどグラフィックはこだわり抜かれRetina にも対応
演出やグラフィックに関しては一級と言ってもいい。

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自機は残機制+HP制で、自機のHPが0になると1機減り、残機が0の時にHPが0になるとゲームオーバー。
武器は直線レーザー(L)、ワイド(W)、全方位(X)の3種類のショットにボムを使っていくメインショット+ボムのベーシックな作りで 、縦スクロールシューティングの基本的なシステムを踏襲した作り。

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これに ORBITER と呼ばれる青い「オプション」を攻守に活用してステージを戦い抜く。
ORBITER を装備すると自機の前に現れる照準が現れ、これを敵に合わせることで「ピピッ」という音と共にロックオン、最大4体の敵を時間差でレーザーで攻撃してくれる。
全てのロックを1つの敵に集中すると強力なレーザーが放射され、その威力はボスのパーツでも1発で破壊することがあり、かなり爽快感がある。
近距離に張り付いてロックオンする危険とこの爽快感のバランスがたまらない。
オプションに当たった敵弾を消したり、消費することでボムの効果を持つ守備の要としても活躍する。

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操作方法は TOUCH、RELATIVE、JOYPAD、MOTION の4種類があるが、JOYPAD と MOTION (傾け操作)は難しいのでおすすめできない。
TOUCH 操作は指の上に自機が移動する形式で、RELATIVE が指の動きに合わせて移動する最近主流の操作タイプ。
移動に微妙な完成がつくため慣れるまで少し違和感があるが、RELATIVE が一番やりやすい

難易度は EASY 、NORMAL 、 HARD の3段階だが、HARDでもマニア向けの難易度ではない。
大抵の攻撃は1度見れば避けられるし、ステージに合わせて武器を選択していけば、難易度はさらに下がる。
ステージ構成も理不尽なものがなく、気楽に楽しんでプレイできる良作
ボムが大量に取得できるので思い切って使っていけること、コンテニューが無限な点ものもプレイヤーに優しい。

1990年代のシューティングを研究した上で、iPhone / iPod touch 向けにきっちり再構成された良作
値段も安いので、幅広くプレイして欲しい。


つぶやき:iPhoneの操作性とSuper Laser
このゲームは TOUCH の移動量に合わせてゲームバランスが調整されているように思われる。
TOUCH でプレイし続けると「敵に追いつかれそうになりながらぎりぎりで逃げてハラハラする」場面に遭遇するからだ。
iPhoneで相対操作が発明されて気持よく操作できるようになった反面、「移動力が遅くて攻撃力が高い」、「早いが攻撃が弱い」という機体の個性や敵に追われる緊張感がなくなった。
少しやり辛いと言われる TOUCH の移動量に1990年代のシューティングの感覚を蘇らせたかった作者の意地を感じる。

ゲームの初期設定は TOUCH 操作。
RELATIVE と比べると機体の操作がもっさり感じられるが、シューターの方は TOUCH を使ってみるのも一興だと思う。