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レビュー:1943 ミッドウェイ海戦

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タイトル:1943 ミッドウェイ海戦(カプコンアーケード内)
ジャンル:シューティング
価格:無料(1日3プレイ)/115円(無制限プレイ)
ディベロッパー:CAPCOM | Version:1.0.6 | GameCenter:なし(ただし、プレイで解放される独自のおまけ要素あり)
ファイナルファイト@カプコンアーケードの詳細・DLはこちら(itunes)

Seng Zhouの評価:3.5(かなり面白い)
+移植度が高い
+無料なのにそれなりに操作出来る
+上達が実感できるゲームバランス
+無料でプレイ可能
-ケイブのシューティングと比べると操作はちょっと惜しい

移植度が高く当時のゲームをそのままに近い感じで楽しめる。
カプコンアーケードに収録されている前作、「1942」よりも現代のシューティングに通じる雰囲気で、シューティングゲームに興味があればオススメのゲーム。
難易度が非常に高い(それでもオリジナルより下げてあるようだ)上に弾が見づらいが、筆者はノーコンテニュークリアには程遠くても凄く楽しめている。
無料でプレイを始められる上、台の購入価格も115円に値下げされており気軽に購入出来る。
ただ、古いゲームの移植なのでシューティングに興味がない人にはオススメ出来ない。

オールドシューティングiPhoneで再び
「1943 ミッドウェイ海戦」(以下1943)は太平洋戦争を舞台にした縦スクロールシューティングゲーム。
アメリカ軍の戦闘機を操作して、日本軍の空母や戦艦を攻撃する。宙返り、メガクラッシュ(ボム)、6種のショット、HP制、といった多彩なシステムを搭載しつつ、シンプルなシューティングに仕上がっている点が特徴。

1984年に同じくカプコンから発売されたアーケードゲーム「1942」の続編として製作され、ゲームセンターで人気を博したもののiPhone版となっている。
「1942」の関連作品は、「1943」の他にも現在まで多数製作され続けており、iPhoneではカプコンアーケードで本家「1942」の移植がプレイ出来るほか、別アプリでオリジナルゲームの「1942 -FIRST STRIKE-」が配信されている。


「1943 ミッドウェイ海戦」をプレイする
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普段は単体のアプリを紹介しているが、「1943 ミッドウェイ海戦」は「カプコンアーケード」というアプリ内の1ゲーム。
カプコンアーケードは、CAPCOMが過去のアーケードゲームを継続的に移植しているパッケージアプリで、2011年5月時点では「1942」「戦場の狼」「1943 ミッドウェイ海戦」、3つのシューティングゲームが移植されている。

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1943をプレイするときはカプコンアーケードを起動して、並んでいるゲーム台の中から「1943」を探して「ゲームスタート」を選択する。
ダウンロードと1日に3回までのゲームプレイは無料。
何度もプレイしたい場合にはアプリ内課金で「ゲーム台」を購入する。

基本操作
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縦スクロールシューティングで全16ステージ。
各ステージの最後にはボスがいて、ボスを70%以上の破壊率で突破するとステージクリア。
残機制ではなくHP制で、敵の攻撃を受けたり時間経過でHPが減って行く。
HPが無くなった状態で被弾するとゲームオーバーとなる。
コンテニューは何度でも可能だが、無料でプレイ出来るのは一日3回(2コンテニュー)まで。
Bluetoothを使った2人協力プレイにも対応している。

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操作は指を置いて動かした方向に自機が移動する相対タッチ+ボタンで、ショットはオートショット。
ボタンは、宙返り(R)、メガクラッシュ(M)、ショット停止(+)、の3つを使い分ける。
ボタンは任意の位置に変更可能(「ポーズ」→「パッド設定」→「Type Custom」)になっている。
画面下部の大きな指置き場は素っ気ないが効果的で、自機操作は比較的快適である。


オールドさと上達がわかる手応え

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難易度はかなり高く初見では1ステージ突破も難しいが、アイテムを効率良く取得するように心がければ、少しずつ先に進めるようになる。
ステージクリア後にはHP割合でHPが回復するので、ステージ1が安定してクリアできるようになればステージ2にHP全快で進めるようになり、さらにステージ2クリアが安定すればステージ3も、という感じで上達を実感出来るゲームバランスになっている。
毎日コツコツプレイできるカプコンアーケードのフリープレイシステムと、この「上達が実感できる」バランスが相まって、昔のゲームセンターのような楽しさが再現されているのだ。

このように「オールドに練られたゲームバランス」と「カプコンアーケードのフリープレイシステム」がマッチした本作だが、移植もの、アーケードタイプゆえの欠点もある。
まずとにかく弾が見づらい。
昔のシューティングなら当然と言えなくも無いが、空母の上に行くと非常にわかりづらい。
移植とは言え、長丁場なので(例えば台購入時でも)ステージセレクトぐらいは追加してほしかった。
また、「1942」もそうだが操作が惜しい。
指と自機が1:1の移動量では画面端でどうしても苦しくなるので移動量が指の移動の20~30%程度増しにした方が良さそうに思える。

このように長所と表裏一体の欠点も併せ持つが、古いゲームということを苦にしなければかなり面白い作品。
ノーコンテニュークリアは相当難しいようだが、アーケード版と異なりラストステージでもコンテニューができ、台を購入すれば必ずクリアまでは行ける配慮も。
この調子でPS1、PS2版でセット販売された「1943改」の配信にも期待したい
筆者は当時のプレイヤーではないが、移植度などに関しては「日々徒然、食多め。」さんの記事が詳しいので気になる方はそちらをどうぞ。


ちょこっと(ステージ1だけ)攻略
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ゲーム自体の難易度が高いため、基礎知識を攻略という形で紹介しておこう。
まずは、自機を大きく左右に振って雑魚を確実に倒して行く。敵機の体当たりが一番危険なので注意。

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赤い雑魚群を全部倒すとアイテムを落とすので確実に回収する。
最初と2つ目の赤い雑魚は20秒間ショットを3方向に撃てる「3-Way」を落とす。

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3つめの赤い敵から出るアイテムはHPを小回復させてくれるPow。
アイテムはショットを当て続けることでPow→ショットガン→Pow→3-Wayの順番に変化するので、3-Wayになったタイミングで取得する。
このゲームは3-Wayを取り続けるのが攻略の基本なので、必要に応じてショット停止ボタンを使っていこう。
中型機、大型機など耐久力のある敵には弾に気をつけつつ近づいて撃つと早く倒せる。
敵を撃ち漏らすと画面上の弾が多くなってだんだん劣勢になるので、敵を素早く倒すテクニックは重要。

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前半最後の左から出る赤雑魚を倒すとHP全快アイテム「弥七」が出現する。
必ず取得する。
ブレイクが入ると後半。
地上に戦艦が出てくる。
3-Wayを維持しながら砲台を撃って倒して行く。

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ボス出現。大きな砲台が見えたらメガクラッシュを使って弾消ししている間に撃ち込む。
最後の砲台を破壊すると、破片が飛んでくる。ダメージを食らうので当たらないように。

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ステージクリアで一定割合のHP回復。次のステージへ

関連リンク:

※ショットやアイテムについての詳細はWikipediaのアーケード版のページが参考になる。
1943 ミッドウェイ海戦 - Wikipedia

※※Youtubeにアーケード版の攻略動画も参考になる。
YouTube - 「1943」(アーケード版)ワンコインクリアを目指す 1/4