タイトル：Gears
ジャンル：玉転がしアクション
価格：350円(最初のアップデートまで115円セール中)
ディベロッパー：Crescent Moon Games | Version：1.0 | GameCenter：ランキング・実績対応
Gearsの詳細・DLはこちら(itunes)
評価：2.5（楽しめる）
＋美しいグラフィック
＋独特の雰囲気と豪華な演出
−処理落ち時にコントロール不能になる（画像を落とせば処理落ちは解消される）
−iPhoneだと指で画面が隠れる（iPadなら問題なし）
−後半の難易度が高すぎる
独特の世界観と、ギミック満載のステージ、高品質のグラフィックが盛り上げる玉転がし系ゲーム。
ただし、操作はフリックが基本。
現在のところ、豪華な処理が重いせいで操作性に難をきたしているが、115円のうちなら試してみる価値は十分ある。
iPad2なら処理落ちもせずグラフィックが強化されるので評価＋0.5で。
ギミック満載玉転がし
GearsはiOSでオリジナルの大作をリリースしているCrescent Moon Gamesによる玉転がしアクション。
ティルト操作ではなく、転がしたい方向へ指をスワイプするスワイプアクションで、傾ける作業が大変なティルト系ゲームよりは細かい操作が可能。
最初にステージ全体像が表示され、
金色の台座からスタート。
円錐状のゴール地点に入ることが出来ればステージクリアとなる。
制限時間内ならば何度でもセーブ地点からやり直してチャレンジできる。
このようにルールはスワイプ操作を除いてスタンダード。
しかし、スイッチやパイプ、その他様々なギミックと変化のあるステージを押し出し、Labyrinthのような玉転がし感と、Dark Neburaのような世界観やステージギミックを融合させた、ありそうでなかったタイプのゲームになっている。
豪華！
このゲームは「豪華な玉転がし」という売り文句で開発されており、実際そのグラフィックはいままでの玉転がし系のゲームにはなかったレベルのもの。
初回プレイ時にはオープニングが流れ、雰囲気を盛り上げる。
この玉転がしには都市の人々の運命がかかっているらしい…。
見ての通り、全体的にグラフィックも豪華で華がある。
また、端末の性能に応じてグラフィックを切り替える事ができるCrescent Moon Gamesの伝統も受け継がれており、OptimizedならiPhone3Gでもプレイできるし、NormalはiPhone3GS、iPhone4、 初代iPad向けに、HighであればiPad2用にリッチなグラフィックでプレイ可能だ。
iPhoneがバックグラウンドで通信などが行われると処理落ちすることがあるが、Optimizedにグラフィックを落とせば快適プレイが可能だし、iPod touchのように通信があまり行われない端末ならばNormalというように端末や好みに合わせて変えられるのは個人的には好印象。
なお、iPad2以外でもグラフィッククオリティをhighにすることができるが、おすすめはしない。
難点も多々
多くの玉転がしゲームがそうなっているように、ゲームとしてはアクション＋覚えゲー。
コースを覚えて最適な道を探し、高得点を狙うタイプ。
ただ、後半の難易度が非常に高い。
スワイプ操作でティルトより細かく操作できると書いたが、後半はそれを上回るレベルでさらに細かい操作を要求される。
難易度選択でEasyを選べば制限時間はなくなるが、死にすぎて気力が先に尽きるほど。
高得点を狙わずにクリアするだけでも楽しめるのだが、それでも攻略好きのゲーマーム向けか。
なお、オプションでティルト操作も選べるが、ティルト操作だとさらに難易度が上がるのでこちらはマゾ向け。
iPhoneだとスワイプ時に画面が一部見えなくなるのも細かく気になるし、処理落ちの際にコマ送りのようになり、ボールの制御が難しくなるのもまた問題。
（グラフィックを落とせばあまり問題はないのだが、NORMAL設定なのに序盤ステージで処理落ちが多い）
豪華さの陰に隠れて、つくりはちょっと粗いと言える。
ただ、Crescent Moon Gamesはリリース後のアップデートが手厚いメーカーなので、その辺りは修正されていくと思いたい。
iPad2ユーザーにおすすめ
「後半の難易度の高さ」と「豪華な玉転がし」を天秤にかけて、豪華さに惹かれるならばプレイしてみてもいいゲーム。
実際、同ジャンルで対抗できるのはDark Nebura IIぐらいのものだろうし、さらに言えばDark NeburaはSFの２Dグラフィックでこちらはスチームパンクの３Dグラフィックと質も違うので同じようなものはまだ存在しない。
iPad2ユーザーは「iPad2の性能を活かせばこれぐらいは普通にできるんだな」いう満足感が得られるはず。
また、処理落ちの問題も、指で画面が隠れる問題もiPad2ならば全然関係ない。
ゲーム自体も処理落ちがなければ、普通に楽しめるはず。
あとは後半の難易度の問題を許容できるか次第。
