タイトル：Forget-Me-Not
ディベロッパー：Brandon Williamson
プレイ時Version：1.0
ジャンル：アクション
GameCenter：スコアランキング対応
価格：230円
Forget-Me-Notの詳細・DLはこちら(itunes)
パックマンのように画面中のドットを取り、ステージクリアを目指すオールドタイプのアクションゲーム。
コンボをつなげるスコアアタックが熱いが、スコアアタックに燃えるタイプのプレイヤーでないと続ける動機が薄いという難点もある。
２人用をやると足を引っ張り合うパーティーゲームになるところも含め、オールドゲーマー向けのゲーム。
ドットイートゲームとはパックマンのように「迷路のような画面を動き回り、全てのドットを取ったらクリア」というタイプのゲーム。
ジャンルとしては1979年、セガのヘッドオンから始まったのだが翌年に発売されたパックマンが世界的にヒットしたため「ドットイート」＝ドットを食べるゲームとして認知されている。
このForget-me-notもその亜種で、ステージ上に存在する全ての花（ドット）を全部集めるとゴールが出現し、そこに鍵を持って移動すればクリア。
見た目もそうだが、面白さの肝も敵を倒すと出てくるフルーツや、ドットを連続して食べて「コンボ」をつなげ、高得点を目指すオールドスタイルなげー。
どんどんカオスになる面白さ
最初こそおとなしいが、先に進むほどにステージの広さが拡大し、敵の数・質もどんどんカオスになっていくのがこのゲームの面白さ。
普通の雑魚から増殖し続けて手におえない敵、胴が長くて囲まれると全く動けなくなるほどの蛇、あたりを巻き込んで爆発する自爆キャラなど個性豊かな敵がどんどん発生する。
後半からはプレイヤーだけでは手に負えないほどの量で平然と出てくるのだ。
ここで面白いのが、この敵も「敵同士でお互いに攻撃しあい、ドットも食べる」という主人公と似た特性を持っているため、上手に敵を同士討ちさせたり、自分が取りにいきづらいドットを食べさせるなど戦略が生まれている。
それに拍車をかけるのがプレイヤーキャラの「常に弾を撃ちながら前に進み続ける」という特性。
この弾はあたれば敵にも自分にもダメージがあるので、面の上下がつながってループしている箇所で前に弾を撃ち続けていると、後ろから自分が撃った迫ってきて死ぬこともある。
逆に何かにあたらない限り弾が消えないことを利用し、永遠に弾が巡り続ける防衛線をつくれたりもするので、これもまた調節が難しいがうまく立ち回る楽しさがある。
方向転換がフリック操作で、少しだけ操作しづらいのも意外な展開を生み出しやすく、バイオハザードで「ちょっと操作ミスった！」的な焦りを提供してくれるのも個人的には好み。
こういった予測しづらい、操作しづらい要素が絡まり合う混沌とした様子が楽しいゲームだ。
アイスクライマー？
なんとこのゲーム、２人で遊ぶことができる。
２人用の場合、画面上部をフリックすると１Pが動き、下部をフリックすると２Pが動く仕掛け。
縦長画面と上下どちらから見ても変わらない画面を生かし、意外にも１人用と遜色ないほどに動かせる(iPadだとさらにいい感じ)。
２人いれば楽になるかと思いきや、プレイヤー同士お互いに弾を当てて殺しあえるためちょっとしたことで殺し合いに発展。
協力プレイのはずが、殺し合って楽しいというのは昔懐かしのアイスクライマーのよう。
２人いてiPadもあるなら試してみても損はない。
楽しいが人は選ぶ
このゲームは気軽に楽しめるが、見た目もゲーム性も古い。
もちろん、ゲームに関しては80年代のものに付け足してアレンジがされているものの「ハイスコアを目指す」というところに達成感を感じられないとつらいものがある。
逆にハイスコアを狙うタイプのゲーマーならかなりはまれるはず。
オールドゲーマーにおすすめ。
また、２人用をiPadでプレイするならパーティーゲーム的に楽しめるので、ファミコン経験者ならそちらの目的で購入するのもありか。
それ以外の方は敬遠した方がいいかも。
トシの評価（５段階）
いろいろ悩んだが、２人用込みで3.0の評価。
値段が230円ということで１人用だけなら2.5といったところか。
ドットイートゲームという進化を止めた（ゲーム的に古すぎたし飽きられたのだと思われる）ところで物量を増やし、違ったテイストに仕上げたことは評価したい。
総合：3.0(面白い)
＋２人用の足の引っ張り合いが楽しい
＋コンボを狙っていると楽しい
＋混沌とした画面で展開する戦略（運要素も強いが）
−ハイスコアアタックが楽しめないとつらい
Forget-Me-Notの詳細・DLはこちら(itunes)
