タイトル：ILLUSIA
ディベロッパー：GAMEVIL
プレイ時Version：1.4
ジャンル：アクションＲＰＧ
価格：600円
横スクロール型のアクションRPG。
「カジュアルRPG大作」と銘打つだけあってボリューム、アクションともに力が入っているものの、慣れないと操作が厳しいのが難点。
多くの韓国産RPGはアクションよりもRPG色が強いが、こちらはアクション色が強いのが特徴。
カジュアルアクションRPG
有名韓国RPG、Zenoniaシリーズの制作者製作した横スクロールアクションRPG。
アクションRPGには聖剣伝説２のような見下ろし視点タイプが多いがこのゲームはサイドビュー。
ジャンプで地形を乗り越え、縦横から迫るボスキャラの攻撃を避け、とアクション要素がかなり強化されている。
剣士・魔法使いでそれぞれ枝分かれする膨大な職業、職業ごとの特殊スキル、外見も変化する大量の武器防具、サイドクエスト、装備を強化する合成要素。
韓国RPGの特徴であるやり込み要素もきっちり備えており、やろうと思えばいくらでもプレイすることができる。
さらに、カジュアルということでガイド機能も充実。
画面左上にはマどこに出入り口があるかわかるミニマップ付きで、クエストの状況も常にわかるガイドも。
装備も普通の武具から着ぐるみまであり、装備ごとに全部異なるアバターの着せ替えのような感覚もいい。
まさにカジュアル・アクション・RPGになっている。
ジャンル融合の光と陰
アクション・カジュアル・RPGの融合と書いたが、どれかを選ぶならアクション色が強いのがこのゲームの特徴。
その力はゲーム全体に大きく影響を与えている。
韓国RPGと言えば膨大なやり込み要素が特徴だが、似たような作業を延々とやらされる楽しさを水で薄めたような作業ゲームになってしまっていることが多い。
だが、アクション要素が強くなったILLUSIAでは豊富なスキルと職業のおかげで進めるほどに新しいコンボを試せるので、同じ場所で戦っていても作業感は比較的軽い。
さらに、魔法使い系職業と戦士系職業ではまったくスキルの使用感が異なるので２度プレイが楽しめるお得仕様。
韓国RPGの弱点に対して、アクションの強化が良い方向に働いている。
一方でカジュアルゲームには似合わないほど、操作性に難がある。
難があるというほどひどい操作性ではないのだが、初期の家庭用ゲーム機ぐらいのアクションが要求されるので、iPhoneのタッチパネルデバイスでは難があるのだ。
移動する床にうまく乗れなかったり、カジュアルというには少々ストレスがたまる点がある。
それでもどちらかというと横スクロールアクションでコンボをつなげる動作は楽しく、アクション部分についてはよく出来ていると言えるだろう。
全体によくできてはいるのだが…
アクション部分はコンボが楽しくプレイできるし、ボリュームあるしで定価分の面白さは確実にある。
英語だがストーリーは非常に分かりやすく、頑張って読まなくても大丈夫。
だが、選択がタップ操作と十時キーの併用など「操作の不統一感」で戸惑ったり、その他にも細かい点で気になることがある。
連打しているといつの間にか買ってしまう可能性がある「商売的なあくどさ」を感じる。
iOS4.3よりアプリ内購入には常にパスワードが要求されるようになったため、この問題はなくなった。
(2011.04.06修正)
「スキルの割り振りし直し」なども有料オプションで、600円という高価格帯なのに「よけいに搾り取ろうとする」感じがする。
普通のカジュアルゲームのように進めるには敵が多少強いのはこのせいかと勘ぐってしまう。
600円の買い切りのゲームなのだから、この辺りはゲーム内で完結してほしかった。
ちょっと無双っぽいアクションRPGとしては気軽に楽しむことができる。
トシの評価(5段階)
横スクロールのスラッシュアクションをRPGにしたというところは評価できるし、楽しめるが様々なところで「商売しよう」という感じや、小さな部分で不自由だったりと気になる点が多いゲーム。
それでも600円の定価相応にボリュームがあり、手を抜いているわけではない。
アクションRPGをやりたければプレイしてもいいと思う。
値下げで230円ぐらいなら買いと言ったところか。
総合：2.5（楽しめる）
＋コンボが楽しい
＋豊富な職業とスキル
＋全部で10時間以上は楽しめる（やり込めばもっと）ボリューム
−ジャンプアクションが面倒
ILLUSIAの詳細とDLはこちら(itunes)
ILLUSIA Freeの詳細とDLはこちら(itunes)
