タイトル：Infinity Blade
ディベロッパー：Chair Entertainment Group, LLC
プレイ時Version：1.2
ジャンル：アクションＲＰＧ
価格：700円
剣士が1対1で戦うiPhone専用大作アクションRPG。
驚異的なグラフィックは発売から約3ヶ月たった2011年3月現在でもiPhoneのゲームの頂点。
ゲーム内容も短時間で楽しめてやり込める。
以前にVer1.0をレビューしたので、今回はバージョンアップに焦点を当ててレビューする。
ゲームをおさらい
グラフィックは見ての通り超iPhone級（Retina対応のデバイスを持っていたら必見と言っていい）。
ゲーム内容は１対１のスラッシュアクション。
スワイプで斬りつけ、「パリィ」、「ガード」、「ドッジ」（避ける）、魔法を使いこなして戦っていく。
敵の攻撃に対して適切な防御を行う事で隙を作って戦う。
オールドゲーマーには「豪華なパンチアウト」と言えばいいだろうか。
このゲームは神の王を倒すため子々孫々戦い続ける一族の話。
ゲームの舞台となる神の城は多少分岐があるものの基本は一本道。
神の王を倒せずに力尽きても、何度でもプレイヤーの子孫が力を引き継い新しく挑む仕組みだ。
ただ、単純に繰り返すだけではなく道中の敵はランダムに入れ替わるし、勝つほどに敵の動きも変化していく。
道中得られるお金で装備を買えば見た目も能力もどんどん変わっていくし、短い戦闘に緊張が凝縮されているので飽きづらい。
ショートゲーム・大作アクションRPGを上手く両立させたゲームだ。
とにかくボリュームアップ
1.2まではとにかくボリュームアップのアップデートがメイン。
まず、二刀流のトリッキーな剣士からブヨブヨの体の気持ち悪い巨人まで、様々な外見・攻撃パターンの敵が追加され、さらに戦闘が多様化して飽きづらくなった。
新マップのダンジョンは広さだけで言えば狭いが、新しい雰囲気を提供してくれるし、ボスキャラを順に攻略していく「クリア後のお楽しみ」が提供されている。
戦闘のバリエーションで言えば1.0と同等ぐらい有り、はっきり言って「ボリューム2倍」と言われても納得。
武器防具も大量に追加された上に追加された新モード、「ニューゲーム＋」時には専用のアイテムまで追加される。
「ニューゲーム＋」とは、全アイテムがなくなった上で、再度プレイするモード。
敵が強くなるだけでなく、装備に注ぎ込める経験値が通常時の2倍となり、LV上限が大幅に上がっているマニア向けのやり込みモードだ。
以前はボリュームが少々足りなかった印象だったが、クリア後の目的もできてボリューム面は十分すぎるほどだ。
その他にも細かく変化
ボリュームアップ以外にも細かい変化はたくさんある。
回避ボタンのサイズを変更して操作しやすくなっていたり、効果音のボリューム、キャラクターを複数作れるようになるなどだ。
Ver1.0と比べて明らかに良くなっていると言える。
が、１つだけ残念な点がある。
それはRetina対応でないデバイスでの動作が重くなったこと。
iPod touch4G上では動きがスムーズになっていた反面、iPhone3GSでは再起動やタスクの削除を行わないとスローモーション・コマ落ちが以前よりも頻発し、ゲームにならない状況が見られた。
が、全体的に見れば明らかにパワーアップしてお得になっているのは間違いない。
トシの評価(5段階)
以前、どこかで「城があともう１つぐらい欲しかった」と言ったのだが、今回のダンジョン追加は「裏マップの追加」という感じでそれを満たしてくれた。
ボリューム不足が解消され、明らかに以前よりゲームとして上になっている。
グラフィックを考慮に入れるならば、Retina対応機器では「4.0」の評価でもいいぐらいだ。
2ヵ月以内と言われている次回のアップデートにも期待したい。
総合:3.5(かなり面白い)
＋圧倒的なグラフィック
＋各装備全てに固有のグラフィックあり、それがゲームに反映される
＋かなり長くやり込める
＋丁寧に作られた敵の動きとゲーム
Infinity Bladeの詳細はこちら(iTunes)
