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2010年iPhoneゲーム大賞候補を語る5【Dark Quest2】


こちらでノミネートされている大賞候補を全て語ろうという無茶な企画第5回。
いつものレビューは「ゲームレビュワーの自分」という視点だが、この紹介では「個人としての自分の考え」をどんどん書いていく。
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今回はKuroobisan’s Memoさん推薦のDark Quest 2
(リンククリックで紹介記事へ)
Dark Quest2はディアブロ風のアクションRPG。

当Blogのレビュー記事は「レビュー:大事な部分で進化しそこねたDIABLOもどき Dark Quest2」ということで、評価自体はあまり高くしていない。
だが、推薦者のKuroobisanが語る「大賞としてふさわしい理由」は納得行くものであった。
今回はそれについて語っていく。

DarkQuest2って?
まず、Dark Quest2がどんなゲームか説明しよう。
このゲームはハックアンドスラッシュ系アクションRPG。
(敵をひたすら倒して、出てきたアイテムでパワーアップしながら進んでいくRPGの総称)
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旧機種で動くにもかかわらずそこそこきれいなグラフィック、様々な職業と装備、豊富なステージで携帯用ゲームとしてはなかなかのボリュームがある。
前作は完全に1人用だったが、今回はwifi、bluetooth上でオンライン協力プレイができること、それに合わせて装備で外見が変わるというのがウリの1つだった。
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実際、プレイしてみるとカスタマイズ要素が豊富でそこそこ面白いのだが、ゲームキャストでは細部が甘く、簡単すぎるということで評価は「値段通り」にとどまった。
オンライン要素も、協力プレイ時にコミュニケーションをとる機能がなかったので「おまけ」と切って捨てた。


意外な大賞の理由
「息子と一緒に年始年末ひたすらはまったんですよ!」
そう言って大賞に推薦したKuroobisanの推薦文には「モリヒト」とKuroobisanのキャラクター2人が仲良くプレイしている画像が添えられていた。
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レビューでは「Blue toothで対面しながら遊ぶ分にはかなり楽しめるので、その点は評価したい。」と書いたものの、「めったに使う機会はない」と評価としては私は低く見積もっていた。
だが、Kuroobisanにとってはそこが大賞の理由だったのだ。
甘めの難易度も協力プレイでゆるゆるやるには調度良かったのだろう。


実際にプレイしてみる
レビュー時は「一応お試し」とやってみたbluetoothプレイ。
論より証拠と本腰を入れて協力プレイをしてみた。
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プレイしてみると、そこそこ面白いが普通の範疇。
大賞に推す理由までの納得はなかった。
が、しばらくして気づく。
このゲームは会話を促進するコミュニケーションツールだったのだ。
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このゲームにナビゲーションが足りなので、その欠点を現実の会話で補う。
「早くこいよ」
「このゲーム、地形に引っかかりすぎるからいけないんだよ!」
「やば、先に行ったらボス出た!」
すると、普段以上に会話しながらゲームをすることになる。
子どもと会話しながら楽しめる、というのはKuroobisanのような親には貴重なゲームなのではないだろうか。


Kuroobisanの大賞
私にとって、Dark Quest2は普通のゲームだった。
ブログ読者にとっても同じようなものと思い、やはり評価も高くしなかったが、Kuroobisanの推薦は私になかった視点で行われていた。
息子と一緒に楽しくプレイできたという視点だ。
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実際、その視点を考えてプレイしてみると納得できた。
ゲームは「アクション好き」「RPG好き」というジャンルの分類から「子供とプレイしたい」「一人でやりたい」まで100人いれば100人なりの基準がある。
このゲームは「親子で楽しくゲームしたい」人にとっては大賞に値するゲームなのだろう。