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2010年iPhoneゲーム大賞候補を語る2【Hellsing's fire】


こちらでノミネートされている大賞候補を全て語ろうという無茶な企画第2回。
いつものレビューは「ゲームレビュワーの自分」という視点だが、この紹介では「個人としての自分の考え」をどんどん書いていく。

今回はPuzzle-app.comさん推薦のパズルゲーム、Hellsing's Fire(Puzzle-app.comさんのレビュー記事へ)。
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Hellsing's Fireは光を調節して魔物を倒していくパズルゲーム。
当Blogのレビュー記事は「レビュー:ゲーム・演出すべてが調和したパズル Hellsing's fire」。
今回はこのゲームについて語る。

やった瞬間「これ面白い!」
恥ずかしながら、Hellsings's Fireのことは知ってはいたものの、やっていなかった。
実はパズルゲームというジャンルがそこまで好きではないのでプレイする気になれなかったのである。
だが、プレイしてみてわずか5ステージぐらいで一変。
「面白い、なんでこれプレイしていなかったんだろう!?」
と宗旨替えしてしまった。

パズルゲームというのは思考のゲームだ。
考えて考えて、問題を解いたことを楽しむ。
アクションゲームにありがちな、「うまく操作したらコンボが出たり、派手な演出がある」というような達成感を高めるご褒美が足りない。
例えばCut the Ropeはよく出来ているが、クリアしてもマスコットキャラクターがちょっと喜んでくれるだけである。
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Angry Birdsに至ってはクリアしても何も無い(だから、私の中ではそんなに評価は高くない)。
逆にクリアすると新しい弾が増え、うまく建物を崩すとシュールな演出のご褒美が入るCrush the Casteのようなパズルは評価が高い。
「パズルがよく出来ていて」+「演出が良くて」+「ご褒美がある」というのが理想のパズルゲーム。
ちょっとハードルが高いかもしれないが、パズルゲーム大好き、という方以外は少し分かっていただけるのではないだろうか。
Hellsing's Fireはその全てを満たしていた。
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直感的にプレイできる操作、詰将棋的なパズル、光の演出、ステージをクリアしていくと見られる小粋な掛け合い(漫才?)、全てが良かったのである。

Hellsing's Fireの良さ
ゲームの詳細はレビューで書いているので、とにかく私の感想を語る。
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画面上に松明を置くと周囲が照らされ、トニックをタップすると照らされている敵にダメージを与えられる敵殲滅系のパズルである。
マップをうまく使って光を調節するのが直感的だし、うまい場所を探していくのが楽しい。
光を調節する思考パルズ+敵を倒す順番の思考パズルで2段階の楽しみもある。
操作は感動的にやりやすいし、ゲームとしても楽しい上で光の演出もきれい。
さらに、ゲームを進めていくとご褒美要素の会話シーンが。
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ヘルシング教授と助手のラフトン君の軽快なやりとり。
くだらないダジャレ、シュールなツッコミがすごく楽しい。
元のゲームの会話を日本人に合わせてしっかり翻訳されており、普通に意味が通る以上の翻訳を目指した、「ゲームとしての価値を上げる翻訳」である。
日本人なら、英語でプレイするよりも日本語版が確実に楽しい。
個々の要素をまとめて見てもグラフィックや演出の統一感が素晴らしい作品だ。

プレイできてよかった
人によってゲーム部分に突込みどころはあるかも知れないが、全ての面で高いレベルにあるのは間違いない。
お世辞抜きに、私の中ではAngry Birds、Cut the Ropeよりも頭ひとつ抜けた出来だと思う。
Puzzle-app.comさんが推薦したのも納得な、大賞候補にふさわしい作品。
この機会にプレイできてよかった。
パズル好きでなくともゲームが好きなら楽しいと思えるゲームだった。

Helsing's Fireの詳細はこちら(itunes)
体験版Helsing's Fire Liteの詳細はこちら(itunes)