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セガらしい大作MMOゲーム Kingdom Conquestをだらだら解説


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Kingdom ConquestとはセガによるiPhoneオリジナルのMMOゲーム。
セガ初のフリーミアムモデル、iPhoneオリジナルのオンライン大作ゲームということで話題になったが、何よりも話題を読んだのはそのジャンル。
カードゲームであり、シミュレーションゲームであり、アクションゲーム。
カードとシミュレーションはわかる。
カードとアクションもどんなゲームになるか予想がつく。
しかし、その3つ同時となるとどんなゲームになるのか?
その回答は実に単純明快。
アクションパートとシミュレーションパートは分かれていて全く別ゲーム。
1つのゲームの中に2つのゲームを混ぜ合わせずに入れてしまう、実にセガらしい力技で楽しませてくれる。
今回はそんなKingdom Conquestを日本公開に先駆けて紹介していく。
…とか真面目にやろうと思ったが、好き勝手書いていたらまとまりがなくなったので、自分が気になった点やどんなゲームかをだらだら説明するコーナーということで。


ゲームのスタートと目的
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まず、3種類の職業から1つを選び、プレイヤーキャラクターを決める。
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魔獣王エル・ドールの崩御で秩序が消えた大陸マグナ。
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プレイヤーは次の覇者になろうとする男のひとり。
キャラクターに男しかいないところが昔のセガ臭くて良い。
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そして、戦乱の案内役が現れる。
プレイヤーの目的は1つ。
莫大な力の源である「塔」をより多く手に入れ、大陸一の力を持つことである。



まずは街を拡大しよう
シミュレーションパートでは街に建物を建てて発展させたり、モンスターを兵士として集めることができる。
街を一望できる縮小画面と建物を建てる拡大画面で表示されるが、モンスターを集めるにも建物を建てグレードアップするにも食料・石材・鉄鋼・木材の4種の資源が必要になる。
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これらの資源は全て時間と共に資源を生産する建物から生産されるので計画的に使用する必要がある。
フリーミアム系のSLGをやったことがあるならば、このあたりは普通のフリーミアムSLGと思ってもらっていい。
建築を続けるとデイリーポイントと呼ばれるポイントが上昇する。
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なお、操作や細かい説明は全て案内人であるドクロの男がいちいちガイドしてくれるので安心。
報酬につられてクエストをクリアしているといつの間にかゲームのすべてが分かるという仕組み。
それ以外にもチュートリアルが用意されており、不親切で知られたはずのセガがやたらに力を入れていることが分る。

シミュレーションパート/戦争
街から一歩出ると、四角いマスのワールドマップが表示される。
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招集できるモンスター兵はアクションパートなどで入手できるカード。
モンスター部隊を派遣することで土地を占領できるが、街から遠いほど、LVの高い土地ほど強力なモンスターを退治しなければならない。
もちろん、他のプレイヤーが占拠していれば戦争だ。
LVの高い土地はより多くの資源を生産してくれるので領土の取り方も重要。
モンスターは使うほどレベルアップするので、日頃から鍛えておこう。
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戦闘はターン制のRPG戦闘。
自動で進むが、結果はあとできっちり確認できる。
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この手のゲームでは戦闘の内容が不鮮明で負けた理由がわからないこともあるが、Kingdom Conquestに関してはまったく問題ない。
セガが親切だなんて…大丈夫か?


アクションパート
アクションパートでは最大4人まで同時プレイでダンジョン攻略を行う。
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仲間の募集はオープンに行える(パスワード付きで作成もできる)。
この部分は完全にアクションゲームでバーチャルパッドで移動・攻撃を行う。
戦士ならすばやく敵を攻撃し、魔法使いは派手な魔法で攻撃や援護、重戦士は敵を引きつけて仲間の盾になる。
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バトルを通じて経験値を得ることでプレイヤーキャラは成長し、首尾よくダンジョンを攻略出来ればランダムでカードを入手するできる。
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ダンジョン探索は探索回数を消費して行え、6時間に1回分探索回数が回復、最大で4回まで貯める事が可能。
アクションのレスポンスも良く、初期段階でも技が全て使えるのでそれなりに楽しめた。
1回数分というのも手軽でいい。
・職業ごとに技が固定
・装備で見た目が変わったりしない
など、ゲームが進んでもあまり敵が変わらないようだと飽きてしまうような気がした。
このあたりは先に進むにつれて明らかになるであろう作り込みとUPDATEを期待したい。


2つのパートの繋がり
アクションパートとシミュレーションパートはそれ単体でお互いに影響をおよぼすことはない。
資源が増えてもアクションは強くならないし、いくらキャラクターレベルが上がってもシミュレーションパートの戦争も建築も良くならない。
この全く違うゲームをつなぐのがカード。
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アクションパートではダンジョンをクリアしてカードを引き、シミュレーションパートではデイリーポイントを稼いでオークションでカードを競り落とす。
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カードは「モンスター」と「装備」に大別され、モンスターはシミュレーションパートで使用できるようになり、装備はアクションパートを助けてくれる。
どうにも無理やりカードで繋げた感があるものの、逆に見るとアクションゲームとフリーミアムなシミュレーションの2つのゲームにカードが混ざり、アクション・SLG・コレクションの3つの楽しみがあるとも言える。


塔と同盟
この手のSLGでは同盟を組んで仲間と共に行動するのは基本だが、このゲームでは攻防で助けあう団体以上の恩恵がある。
なんと、ゲームの売りである「塔を巡る戦い」は同盟の仲間としか行えないのだ。
塔を占領すると一定期間ごとに資金が得られ、一定期間が終了すると特別な報酬(おそらくカードだろう)が得られるとあってみんな必死。
そんな塔を占領するにはシミュレーションパートで塔のあるマスを占領し、アクションパートで塔を探索して戦わなければならない。どちらのパートでも塔は非常に強力なので一人の力では攻略は難しく、このゲームでは同盟が必須と言えるだろう。


1粒で3度美味しい…か?
この手のゲームは時間と共にバランスが判明してくるので、現段階ではなんとも言えないところがある。
が、とにかくやれることが多い。
・魔獣LVUP(しかも合成で能力を変化できる完璧主義者の心をくすぐる仕様)
・オークション
・街建築
・戦争SLG
・4人同時協力アクション
・カードコレクション
などなど。
課金しなくてもデイリーポイント・クリスタル(カードをひいたりできる)などは入手でき、課金でガチガチに固められたフリーミアムゲームに比べればかなり自由な印象も受ける。
USではサーバーが重いようだが、それ以外ではかなり好印象。
あれもこれも欲張るところが昔のセガっぽい気もする(笑)

ということで、何が言いたいかというと…面白そうだから日本でリリースされたら一緒に同盟を組んでプレイてください…。
GAME CENTERもまだ4人しかフレンドがいないぼっちなんで、ほんと、よろしくお願いします。