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レビュー Phoenix

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タイトル:Phoenix
ディベロッパー:Firi Games
プレイ時Version:1.0.2
ジャンル:シューティング
価格:115円
Phoenixの詳細はこちら(itunes)

海外産の弾幕シューティングゲーム。
ランダムで生成される敵をひたすら撃ち倒す。
時間と共にどんどん激しくなっていく弾幕を相手にどれだけ戦えるかを競う。


ひたすら自動生成の弾幕
どんどん現れる敵を撃破してハイスコアを狙うサバイバル弾幕シューティングゲーム。
ステージという概念はなく、敵を撃破するたびに新たな敵が現れ、難易度が死ぬまで徐々に上昇していく。
最大の特徴はランダムに生成される弾幕。
敵は6種類(1種類はレアボス)と少ないが、自機狙い・加速弾・ブーメラン・直線散弾にバラマキ弾など異なる弾を放つ砲台をランダムに搭載しており、出現のたびに攻撃方法が変わる。
敵によって搭載している砲台数が異なるため、毎回ダイナミックに攻撃パターンが変化する仕組みだ。
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例えば、同じ砲台3つの中ボスでもバラマキ弾の砲台が3つなら常に大量の玉が画面中に飛び交って集中力が要求されるし、自機狙い弾とバラマキ弾などの組み合わせは移動範囲が制限されてかなり厄介。
また、プレイヤーの腕に合わせて難易度が変化するシステムを搭載しており、弾を避けるほどに敵弾が激しく、撃破時は高得点となる。


耐えて回復する弾幕シューティング
このゲーム、弾幕シューティングだが自機の当たり判定は怒首領蜂などに代表される和製弾幕シューティングよりも大きく、全部の攻撃を避けるのは困難。
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また、ランダムに弾幕を作成しているため「回避不能」という状態もしばしばある。
一見弾幕シューティングでは致命的なこの状況だが、「自機が耐久力性」であること、それに「砲台破壊システム」が加わってこのゲーム独特の戦術を生んでいる。
「砲台破壊システム」とは、各敵の砲台を集中して撃つことで砲台を破壊できるシステム。
破壊された砲台から出た弾は即座に得点アイテムに変化し、砲台からは耐久力回復アイテムが出現する。
ここから避けられない弾幕は最小ダメージに抑えて切り抜け、厄介な砲台から集中的に狙って弾幕をそぎ、回復アイテムで回復する。弾は完全に避けきるもの、とこだわりがあるプレイヤーならともかく、こういうモノと割りきってしまえばこれはこれで楽しい。


課題点もあるが光るものもある
Phoeixの第1の問題はその操作性。
怒首領蜂のように指のスライドに合わせて移動するタイプの操作だが、画面下部までめいいっぱいゲームに使っているため、一によっては指で隠れてしまうし、操作の反応も良くない(とはいえ、Caveのゲームと比べて劣るだけで悪くはない)。
次に、グラフィック。
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敵や弾が多くてもまったく処理落ちしないが、背景や敵の色のバリエーションが単調でさすがに飽きる。
「弾幕の自動生成」「難易度自動調整」「独自の戦術性」と独自の色はきっちり押し出しており、実際値段分は十分に遊べるゲームになっている。
怒首領蜂が全面クリアを目指す長時間プレー型シューティングに対し、こちらは短い時間を楽しむ弾幕シューティングなので、合間合間に楽しむことができ、飽きがあまりこないのもよい。
気づくとプレイしているコストパフォーマンスのよいゲーム。
シューティングゲーマーにはおすすめ。


トシの評価(5段階)
コックピット全面にちょっと大きめな当たり判定があるため、怒首領蜂などになれたプレイヤーは戸惑うかもしれないが、シューティング好きならチェックしても損しない一作。
GAME CENTER対応のスコアランキングは地域ごとの順位も出てなかなか楽しい。
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今の段階でもそこそこ楽しませてくれる作品だが、これらの課題をクリアできればAppStoreでも定番の面白いゲームになる可能性を秘めていると言えるだろう。

総合:3.5(かなり面白い)
+独自の戦術性
+短時間でテンポよく終わるゲーム
-グラフィックが単調
-画面下部に自機があると指で隠れる