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歯ごたえ抜群 Protector: The Planes

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タイトル:Protector: The Planes
ディベロッパー:NTTレゾナンス
プレイ時Version:1.0
ジャンル:タワーディフェンス
価格:230円
Protector: The Planesの詳細はこちら(itunes)

MMORPGの先駆者、ウルティマオンラインから派生して生まれたタワーディフェンス。
グラフィックこそ一世代前の印象を受けるが、フラッシュゲームとして実績のある良作。
ユニットの強化・自分自身のスキルカスタマイズ(ユニットを強化したり、新たなユニットを使えたりする)の要素があり、複雑な分やれることは多い。



どんなゲーム?
決められた通路に敵が侵入してくるタイプのタワーディフェンス。
元となったFlashゲームではすでに4作目のProtectorIIIまで出ており、定番としての地位を築いている。
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ファンタジーRPGの文法をゲームに持ち込んだためか、このゲームはとにかくデータが多い。
敵の能力は歩行・飛行だけではなく、物理・火・毒・氷・雷の5属性の相性を持ち、属性に対する強さに応じてダメージは1.5倍、半減・無効・逆に回復と大きく変化するのでなかなかに攻略は難しい。
火属性に弱い敵が大半を占めるマップでラストの敵は火を吸収してきたり、意地の悪さもかなりのもの。
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魔法使い・戦士・ネクロマンサーなど設置できるタワーは基本5種+上級5種の全10種。
敵を倒したり攻撃すると経験値を入手し、一定以上になるとお金を払ってLVUP(お金だけではLVUPできない)するのがRPG的。
LVUPも「特殊能力優先」「攻撃力優先」の2種類の成長があり、プレイヤーの戦略に応じて選択するようになっている。
攻撃力も当然ないといけないのだが、特殊能力も個性豊かだ。

さらにステージをクリアするごとに得られるポイントでスキルを取得できる要素も。
ポイントを割り振ることで特定の職業だけを強くしたり、上級職業を使えるようになったりと様々なスキルがある。
ステージ攻略に大きく影響を及ぼすが、毎回割り振りを変更できるので1回ごとに作戦を立てる楽しさもある。
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すでに定番となっているだけあり基本的な作りは優秀。
敵の体力表示など基本的な表示はもちろん、敵を倒す様子や撃ち漏らしもきっちりわかるようにできているのでどこでミスをしたかわかりやすいし、操作もiPhoneにあわせて最適化されている。
ステージ数も多くてボリューム抜群。
日本語にも完全対応しており、ステージ敗北後の憎たらしいメッセージのニュアンスまで再現。
憎たらしさとユーモアに対するちょっとした笑いで負けても再度挑戦してしまう。
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だが、致命的な難点が1つだけ。
難点として究極的にクリアを目指すと効率的な戦法が固定してくることが挙げられる。
これだけ複雑なゲームで戦法が限られるというのは致命的(あえてどんな戦法かは書かない)。
そうしないこともできるが、難易度が跳ね上がるイバラの道。
普通に楽しめるように出来ているだけに、様々な戦法を試した後で基本的な職業だけで戦うことになるのは寂しい。

そこに目をつぶれば歯ごたえもあり普通に楽しくプレイできる定番TDの1つ。


トシの評価(5段階)
前記の難点以外に特に欠点もなく、普通に楽しめるTD。
洋ゲー直訳的な翻訳も味があるし、意味もきっちり通っていて個人的には好み。
ただ、難易度選択がカジュアルでも戦法を確立するまでは結構難しい。
TD好きで、いつもと違うものを持ち歩いてプレイしたければ。
体験版はないが、PCからこちらでFlash版をプレイ出来るので体験してから買ってもいいだろう。

総合2.5(楽しめる)
+豊富なステージとカスタマイズ要素
+基礎部分がよくできたTD
-効率のいい稼ぎ方が極端に同じ。