ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

タイムクライシスとFPSの中間? Brother in Arms2

bia203
タイトル:Brothers In Arms 2:Global Front
ディベロッパー:Gameloft
プレイ時Version:1.1.1
ジャンル:FPS
価格:600円
Brothers In Arms 2: Global Frontの詳細はこちら(itunes)
体験版Brothers In Arms 2: Global Front FREEの詳細はこちら(itunes)

第2次世界大戦のアメリカ軍を舞台としたFPS。
主人公は弟の戦死について疑問をいだき、その謎をとくために戦場を渡り歩く。
丁寧な作り、美しいグラフィックとAppStoreのFPSでも出色の出来だ。


どんなゲーム?
FPSには素早く移動しながら狙いを定め、超人的な動きをする派手なアクションのスポーツFPSと、常識的な移動速度で普通の武器を使っていくはリアル系FPSの2つがあるが、このゲームは見ての通りリアル系。
主人公は第2次世界大戦で実際に使われた銃火器を手に持って戦場を進んでいく。
bia205
もともとガンシューティング自体FPSの1ジャンルと言えるが、このゲームのプレイ感覚はガンシューティングを思い出す。
ガンシューティングでは銃撃中は移動せず、敵を倒しきると次の場面に自動的に進んでいく。
bia206
このゲームはFPSだが、写真のように壁に隠れて銃撃戦を行ない、撃つときだけ一時的に壁から身を乗り出す。
戦闘中は大抵移動せず、敵を殲滅してから移動を行う。
プレイ感覚としてはガンシューティングの「タイムクライシス」とFPSの中間ぐらいだろうか。

FPSをプレイしない理由として「視点が慣れないので移動しながら狙いを定められない」など移動と射撃の操作が忙しい事が挙げられるが、このゲームでは移動するときは大抵移動だけ、射撃するときは射撃するだけなのでFPSの操作が苦手な人でも楽しめる。
ガイド機能もバッチリで、目標地点が黄色い柱として細かく表示されて迷うことがない。
bia201
難易度も3段階から(一番難しいエリートは初期では選べない)選べるので、そういう意味でもFPS初心者にも勧められる。

その他の点に目を向けてもグラフィックから演出まで優れており、4つある地域ごとに作りこまれた背景、戦場の怒号に友軍の動きから倒れるさままで全てがきっちり作りこまれている。
4地域、合計13ステージはボリューム満点。
1ステージも尺が長く腕前にもよるが15分程度はかかる。
気分転換とばかりに戦車・飛行機・軍用ジープに乗ってのミッションもあり、全体の流れとしても飽きずに楽しむことができる。
bia204
マルチプレイも完備しており、最大で5vs5まで可能。
プレイもスムーズだ。

そんな本作だが、あえて欠点を上げるとすれば第2次世界大戦という性質上、日本兵を相手にすることと、ストーリーについて。
日本兵は実際に日本語をしゃべっており、実際に慣れるまではショックだ。
無理な人はずっと無理だろう。
bia202
舞台こそ第2次世界大戦だが、ストーリーは戦死した主人公の弟の話を軸に進み、そこに戦争はあまり関係ない。
戦場が第2次世界大戦である必要がなく、リアル系の戦争ものとしては少し物足りない。

だが、欠点はその程度で尖った部分こそ無いものの全体によくできた良作に仕上がっている。
FPSの初心者には特にオススメだ。


トシの評価(5段階)
600円でも値段負けしないボリュームとクオリティ。
FPSが好きならばプレイする価値がある。
もし好きでなくてもあのGameloft。
大安売りの時ならば買っても後悔しないだろう。
ただし、日本兵を殺すという行為はさすがに人を選ぶ。

総合評価3.5(かなり面白い)
きれいなグラフィック。
快適な操作。
親切なガイド。
日本兵を殺す設定。