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ゾンビを撃ち倒す攻めのTD Bio Defense

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タイトル:BioDefense:Zombie Outbreak
ディベロッパー:Resolution Intaractive
プレイ時Version:1.0
ジャンル:Tower Defense
価格:350円(記事執筆時115円セール中)
BioDefense: Zombie Outbreakの詳細はこちら(itunes)
体験版BioDefense: Zombie Outbreak Liteの詳細はこちら(itunes)

迫り来るゾンビの群れから基地を守りぬくディフェンスゲーム。
操作や見た目はほぼタワーディフェンスだが、資源を採掘して、送電網を整備し、陣地を広げていく攻めの要素が強く、内容としてはRTSに近い。
RTSにうまくTDの皮をかぶせた良作。

どんなゲーム?
大量発生するゾンビから基地を守りぬくゲーム。
敵は四方から無秩序に現れ、設置したユニットが破壊されることもあるタイプのTDだ。
多分にRTSの要素が多く入っており、TDの皮を被ったRTSと言ってもいい内容に仕上がっている。
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まず、目を引くのは他のTDゲームに比べてシステムが異なる点。
このゲームではタワーを建てるのに資源が必要となるが、資源の入手方法は敵を倒すことではなく、資源地帯に採取場を建てることだ。
敵がいる場所に切り込み、資源地帯を安全な自分の陣地にしなければならない。
通常のTDは強固な陣地を築き、敵を待つだけでよかったのにくらべ、攻める要素が加わっているわけだ。

だが、陣地を作るのは意外に簡単ではない。
まずはライトを建てて土地を照らし、視界を確保する必要がある。
このゲームでは、ライトの光が届いていないところには攻撃もできないし、建物も設置できないからだ。
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そして、その上で、砲台を設置してライトの安全を確保し、最後に採取場を建てる必要がある。
また、本拠地である司令部からの補給線も重要だ。
一定距離内に建物がある場合、建物から建物へ送電線が結ばれる。
これが途切れ、司令部と切断されると強固な陣地でも機能しなくなってしまう。
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資源の確保と陣地の守りを天秤にかけて戦っていく様子はRTSのような感覚を覚える。
タッチパッドでは操作に難があると言われているRTSを、TDの操作性で遊ぶことができるとは驚き。
また、TDはどうしても序盤が退屈になりがちだが、資源確保のために序盤から忙しく動くこのゲームではそれも解消されている。
ゲームジャンルの融合が上手く行った好例。
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次に目をひく点はグラフィック。
ゾンビの書き込みが細かく、気持ち悪いのはもちろん、ゾンビゲーム特有の血と破裂、わらわら感もきっちり表現されていてゾンビゲームマニア納得の出来。
その上画面上に大量のゾンビが並んでも重くならない。

システム・グラフィック共によく出来ている本作だが、ボリュームが少ないことだけが残念。
マップは1つだけだし、ミッションモードも10で終了(うち2つがチュートリアル)。
メインゲームのエンドレスモードは楽しいが、それだけでは飽きる人もいるだろう。
ミッションも、似たようなものが多く、もう少しバリエーションが欲しかった。


トシの評価(5段階)
350円ならば好きな人は買っても損はない。
特にRTS好きの人は手軽にできるRTSもどきとして重宝するだろう。
また、TDプレイヤーにとっても普通のTDに飽きた時に丁度いい。
私は両方が好きなのでかなり楽しむことができた。
逆にグロいグラフィックがだめな人、操作が忙しい(操作が難しいわけではない)ゲームはやりたくない人ならばあまりオススメはしない。

総合評価3.0(面白い)

+RTSのゲーム性を引継ぎ、一人用TDに落とし込んだゲーム性。
+細かい書き込みのグラフィック
+ゾンビの大群がわらわら攻めてくるゾンビゲームっぽさ。
-ボリューム不足